枝豆の鞘持つ指に灯り落つ

かの有名なブランド『丹波の黒豆』。

「sankira green-farm」でも毎年栽培しています。


枝豆×ビールの季節!?

 

有機農園「sankira green-farm」秋の収穫シリーズ。

「今日、収穫してみよか」

育ち具合をみて、今年初の丹波黒豆の枝豆を収穫しました。

 

昨年収穫したものは平成29年度産の手作り味噌に使用。(kajiyanoにて販売中!300g600円〜)

今年も生育は順調。

枝豆として食べごろのものを選りすぐって収穫し、残りは黒豆として畑に残してきました。

 

そのまま食べることはもちろんできません。

 

枝からサヤを一つずつもぎ取り、塩が染みこみやすいよう端を切っていきます。

これが地味に大変な作業(だそう)

カタカタと提案資料を作成するわたしの斜め前で、妻は黙々と作業に没頭していました。

 

なにげない日常のひとコマですが、移り住んできた4年前には考えられなかった光景でもあります。

最近インタビューを受ける機会があり、当時を思い返しました。

「なぜkajiyanoという場所を作ろうと思ったのですか」

「人や情報の交差点」というオープンな場所でもありますが、いちばんの動機は、

「自分たちにとって快適なオフィス兼工房を作りたい」。

そこから、交流やコワーキングの機能へ構想が広がっていきました。

 

「明るくてあったかくて、野菜とか花とか触れるような工房があったらめっちゃえぇのになぁ」

寒い古民家の冬に、遠い目で夢を語っていた妻。

そして夜間、かじかむ指でパソコンを触っていたわたし。

 

今ではすっかり「当たり前」のようになってきたkajiyanoという場所が、改めてありがたく思える夜でした。

サヤの仕分けを終えた妻は、母屋に移動して塩茹で作業へ。

30分ほどして、「ごはんできたよ〜」と妻のハイトーンが聞こえてきました。

 

冷え込む晩だったので、コタツを設置。

机の上には、ホクホクと湯気をまとう黒枝豆の皿。

プシュッと開けるビールがひときわ美味しく感じられました。

 

枝豆は収穫の適期がわずか1週間とも言われています。

さらに収穫後には急速に風味が落ちてしまうため、まさに鮮度が命の食材。

 

本当に「有難い」ことだと思います。

 

”枝豆のおいしさは何と言ってもその甘味です。熟している途中の豆にはショ糖などの糖分が含まれていて、熟すとともにその濃度は濃くなります。

しかし、収穫適期を過ぎるとショ糖は豆のたんぱく質を合成するためのエネルギーとなって使われるので急速に減少します。

つまり収穫適期を逃さないことが重要です。

収穫後は枝豆の甘味は直ぐに減ってしまいます。これは収穫後の枝豆が生きるための呼吸にショ糖が使われるからで、24時間後に半分に、48時間後には3分の1に低下します。

甘味や香りを残したままの状態で枝豆をおいしく食べるには取れたてをすぐに食べるのがポイントです!

昔から「枝豆は湯を沸かしてから取りに行け」と言われるのもこのような理由があるからなんです。”(枝豆の茹で方!時間は4分!人気1位の簡単な茹で方|家庭菜園インフォパーク)

 

↓参考になりました。

枝豆とは?|えだまめ日和


今日の一句

 

枝豆の 鞘持つ指に 灯り落つ

えだまめの さやもつゆびに あかりおつ

季語:枝豆(秋)

電灯の少ない長谷の夜に、ひときわ目立つというkajiyanoの灯り。

枝豆の鞘をひとつずつ仕分ける妻の姿がありました。

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