果ての無き夜を縫いたる蛍かな


夏の夜の風物詩、蛍。

そして音楽と舞踊。

谷間の家さんきら主催の2DAYSイベントが盛況のうちに幕を閉じました。


晴れもよし。雨もよし。

初日の出演アーティストは、ギター、声、タブラ、バンスリー(笛)からなる3人組のトライバルアンビエントバンドSANDHYA(サンディハ)さん。

2日目は、世界の民族舞踊を取り込んで独自の世界観を表現しているダンサー・富木えり花さんとチベット楽器奏者/シンガーのテンジン・クンサンからなるユニットです。

イベントタイトルは、『異郷の風と蛍のしらべ』。

異国情緒あふれる顔ぶれが醸し出すオーラと長谷の雰囲気をイメージして名前を付けました。

サンディハのメンバーのうち2人と富木えり花さんは、ここに暮らす前からのご縁ですが、まさかこの2組が同時期にさんきらでライブをしていただけるなんて、想像もできませんでした。


初日は晴天。

サンディハさんは、庭園内にステージを作り座敷に向かって演奏をしていただきました。

蛙の合唱や川のせせらぎが響く長谷の夜に、幻想的ながら土の香りや海の広がりを感じるような音空間が交錯。

うっとりと時間を忘れるような、素晴らしい体験でした。


晴天のなか迎えた1日目とはうってかわって、2日目は午後から雨模様。

「それならば」と、雨の苔庭を借景に、母屋と離れをつなぐ回り廊下と離れの縁側を舞台とすることに。

遠くチベットの香りを感じるクンサンの演奏と唄、そしてえり花さんの躍動感あふれるダンス&太鼓のリズムが交錯する非日常の空間となりました。

わたしたちは見逃してしまったのですが、途中、満月をかたどった楽器の演奏に蛙の鳴き声がシンクロしていたそうです。

いつの間にか自然のリズムと調和していたのかもしれません。


人が行き交い、民家が育つ。

さんきらにとって初の試みとなった蛍ライブ2DAYS。

終わってみれば、小さな子どもからお年寄り、外国人まで、実にのべ100人近くの人が集いました。

開催までは不安と楽しみな気持ちが入り混じっていましたが、当日みなさんが楽しそうに過ごされているようすを見てほっと胸をなで下ろしました。

今回、主催者冥利に尽きるなぁと思ったのは、アーティストファミリーとの交流。

自らの手や身体、感性で人生を切り拓いているアーティストのみなさんと、それをサポートするパートナーの存在。

そして、芸術家の家庭で生まれ育つ感性豊かなこどもたち。

かっこいいお父さんの姿を横目に、田んぼの蛙や砂利の山と戯れるこどもたちの光景はとても心癒されるものがありました。

人とのふれあいを通してこの場所が少しずつ確実に育っていることを感じる2日間でした。


今日の一句

果ての無き 夜を縫いたる 蛍かな

はてのなき よるをぬいたる ほたるかな

季語:蛍(夏)

どこまでも広がる夏の夜空。

光の糸を残しながら、蛍の舞いが続いてゆきました。


2 comments

  1. 高橋陽子 says:

    両日とも、本当に素敵な夜でした。
    あの さまざまな美しい音楽と舞いの余韻が、今もなお…
    とても、とても、幸せな時間を、大好きなさんきらサンの その場所で受け取らせていただけたことに、心から、ありがとうを言いたくて。
    本当に、ありがとうございました。

    • 山口 貴士 says:

      お言葉うれしく受け取らせていただきます。
      ほんとうに素晴らしい時間でしたね。
      日常に戻りつつ、わたしたちもまだ少し余韻に浸っています。

      こちらこそ、楽やさんが紡いでくださる縁にいつも感謝しております。
      また近々お茶しに行かせていただきますね。
      今後ともよろしくお願い致します。

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