穭田を山羊駆け廻る正午かな

寒さがきびしくなる前に。

我が家の来年の米作りが始まりました。


イレギュラーの秋作業

 

本来であれば、9月の稲刈り後早々。

牛フン等の肥料を入れて、田んぼを薄く鋤(す)くのが秋の大切な作業です。
鋤き込んだのち、春まで冬期湛水します。

 

ところが今年は、3枚のうち1枚の田んぼがいつもと違っていました。

石垣積みの重機の出入り用に、いちばん大きな田んぼの対角線に鉄板が敷かれていたからです。

鉄板があるおかげで中まで入りやすく助かった面も。

工事は10月いっぱいのメド。

牛フンの注文だけしておいて、工事が終わるのを待ってから取り掛かることにしました。


満を持して、トラクターの出番。

 

ところが、嬉しい誤算?

石垣工事の仕上がりがあまりにも素晴らしかったため、当初の予定にはなかった箇所も追加で依頼することに。

結果、重機と共に田んぼの鉄板の一部を春先まで残すことになったのでした。

 

やむを得ず鉄板ありの田んぼは冬期湛水を諦め、鉄板以外の部分のみトラクターで鋤くことにしました。

牛フンを入れてならす。

 

仕上げ方と田んぼから出る向きを考えながら鋤く。

 

保田式有機稲作では、団粒構造を崩さないよう地表を薄めに鋤くのが理想ですが、全体的にちょっと深めになってしまったかも・・・。

 

近づくと一応よける飼い山羊。

 

終日天気もよく、暑すぎず寒すぎず。

 

「田舎暮らし感を満喫!」

と清々しい気分でしたが、日が落ちるとブルッと身震いする冷え込み。

季節の変わり目のお約束?でやや秋風邪をひいてしまったわたしでした・・・。


今日の一句

穭田を山羊駆け廻る正午かな

ひつじだをやぎかけまわるしょうごかな

季語:穭田(秋)  

穭田とは、稲刈りが済んだあと、青い稲がふたたび生えた田んぼのこと。
土の中に残った肥料等による発育?

収穫前はメエの盗み食いを厳しく監視していましたが、収穫後は大らかに見守っています。

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