百の火を焚きて闇夜の桃の花


ほかの”田舎”を知ると、わが里のことがまた少し違って見えてきます。

取材で岡山県美作市をおとずれました。

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勝田地区の魅力を発掘!

今回のクライアントは、『勝田観光振興会』

兵庫県および鳥取県と隣接する美作市の旧「勝田町」についてのPRを検討・実行する組織です。(2005年の市町村合併で現在は「美作市」に統合されています。)

今回、勝田で活躍している生産者や事業者を紹介するサイトを立ち上げるにあたり、古民家リノベーション施設『難波邸』の実質的な運営も手掛けている、山本夫妻のコーディネートで声を掛けていただきました。

2日間にわたり、山本敦史カメラマンと二人三脚で8組の取材を行いました。

(夜は、主に奥さんが運営しているUJITEIにお世話になりました。アートの香り漂う、洗練された快適空間でした!)

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果樹園農家さんの意地

果樹園農家、釣り&レジャー施設、酒造りの会、旅館、ゴルフ場と業種さまざまで非常に濃い取材でしたが、紙幅(WEB幅?)もありますので詳細はホームページ完成後にご覧いただけたらと思います。(6月以降に公開?)

中でもひとつご紹介したいのは、岡山の代表的な桃ブランドである清水白桃白鳳などを生産・販売されている果樹園農家さんのお話

「食べてみて美味しくなかったら買わんでええ。」と言い切るそのスタンスは、驚くほど緻密でこまやかな日々の管理に裏打ちされています。

象徴的なエピソードが、この季節に咲く桃の花の手入れ

少しずつ暖かくなる時期、ときに気温が下がる日があります。花に霜がおりると実が十分に育たないため、冷え込む前の晩には、夜中の3時ごろから100個ほどドラム缶に火を焚いて、気温を高めるのだそうです。

中途半端な覚悟ではけっして務まらないプロの仕事。わが身をかえりみて、自分が出来ることを精一杯頑張ろうと思いました。


今日の一句

百の火を焚きて 闇夜の桃の花

ひゃくのひをたきて やみよのもものはな

季語:桃の花(春)

きりりと冷え込む春の真夜中。

裁断した週刊マンガ誌をドラム缶で焚きつけていく果樹園農家の後ろ姿と、ほのかに照らされる無数の桃の花を思い浮かべました。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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