移住2年目の新たなチャレンジ。私有農地での米作りを、今年は自分たちでやってみることにしました。
念願の米づくり
以前の記事にも書きましたが、わたしが今住まわせてもらっている家(回りくどいですが、実感です)は、かつての地主のお屋敷。
集落のあちらこちらに、所有していた山や農地が点在しています。
時代が時代なら宝の山ですが、住む人が途絶えてからはその管理が課題となり、さんきらに隣接する1反7畝の農地は、村の農家さんに米作りをお願いしていました。
暮らしはじめた当初は、右も左も分からない状態(そもそも、どうやって暮らすかも未知数・・・)で、とても田んぼの管理までは出来ないと判断して、「とりあえず今年はお願いします」と猶予を頂きました。
正直すこしほっとしたものの、GW明けごろから本格化する稲作の作業を遠目に見うばかりで、なんだか後ろめたいような気持ちがありました。
収穫されたお米は、甘みと粘りのある優しい味。いつかは自分たちで作れたらいいな、と時々思いながら食してきました。
ためらいつつも・・・
虫や鳥がもぞもぞと動き始めた3月頃から、春のおとずれを喜ぶとともに、「今年、田んぼはどうしよう・・・」という悩みが頭をよぎるように。
コピーライターの仕事も徐々に忙しくなってきている中、妻のリラクゼーション部門においても新しい話が舞い込んでくるなどてんやわんやの山口家。今年は違う意味でキャパオーバーかと思ったのも事実です。
しかし、大阪から大川原に移住して稲作をされている先輩にお話を伺ったことが転機となりました。
先輩曰く、代掻き前の鍬すきや畦の草刈りなど大変な工程もあるにはあるけれど、大きな機械の管理やオペレーションは営農組合のほうでやってもらえるので、二人で水量の管理に努めれば何とかなるとのこと。
去年は一人で1反8畝作ったそうで、「今年やるんも来年やるんも一緒や」と言われ、決心がつきました。
隣保総会の翌日には早速、ハウスへの苗ポットの搬入。大雨の中、10数名の水稲作付農家が集まり、トラックから苗ポットを搬入&水やりをしました。(写真が無くてごめんなさい)
続いて4月20日ごろをメドに、代掻き前の下準備として、田んぼの四隅や畦ぎわなどトラクターが入りづらい箇所を鍬で耕す作業。
ゴールデンウィーク明けにはいよいよ植え付け開始です。
”主食”の米を自分で作るなんて、なんだか今からワクワクします。
今日の一句
手をつきて ほのかにぬくき 我が田かな
てをつきて ほのかにぬくき わがたかな
季語:ぬくし(春)
これまで、遠目に作業風景を見ていたご先祖の田んぼ。
ぬかるんだ土に足を取られて手を付いたときに、土のほんのりとしたあたたかさに驚きました。