片蔭へ手招きしたる農夫かな


地域の方にとっては”当たり前”でも、外から来ると「何それ?」ということが往々にしてあります。

田舎暮らしの定番アイテムについて。


混合オイルの値段はいくら?

田舎暮らしの必需品といえるのが、混合オイル。

ガソリンと軽油を25:1で混ぜ合わせて生成されます。

 

草刈り機のほか、除草機や耕運機の動力源です。


この混合オイル、町内のホームセンターでは4L入りの缶が約1500円で販売されています。

草刈り機を手に入れた時に購入してから、オイルが切れるたびに新品を購入してきました。

 

しかし考えてみると不思議な値段なのです。

最近だと、ガソリン価格は高くても120円台。

軽油は100円を切ります。

よって、正確な混合比を考えずとも単純計算で120円×4L=480円より安くなるはずです。

 

当たり前のようにホームセンターで4L缶を買っていましたが、ふと

「なんでこんなに高いの?」

という疑問符が浮かんできました。


目からウロコ!

いつだったか、村の先輩が

「混合オイルは、携行缶持っていってガソリンスタンドで入れてもらいよる」

と言っていたのは覚えていました。

携行缶とは、ガソリンや混合オイル運搬用の真っ赤な保存缶のことです。

(青や黄の商品もあります)

村の仕事で草刈りをする際には、集落の備品であるオイルを携行缶から注いでもらいます。


そんな風に携行缶の存在は認識していましたが、

「中身だけ買うと多少は値段が違うのかな」

ぐらいに漠然と捉えていました。

 

ところが・・・。

 

いよいよ気になって聞いてみると、

なんと最寄りのふれあいSSでは1L約200円で販売!

 

しかも店員さんに入れてもらえるとのこと!

 

 

「今までの投資は何だったんだ・・・」

 

がっくり肩を落とし、単価2,000円ほどの携行缶を購入したのは言うまでもありません。

(取り扱い資格を持つスタッフの居るスタンドにおいてはガソリンもしくは軽油のみの購入~持ち帰りもOK。自前で調合することもできます。専用のタンクがホームセンターで販売されています。)

 

「なぜ皆その道具を使っているのか」。

村の先輩がたの背中を見て、自分なりに考え確かめるようにしなければと大いに反省です。

過ぎ去ったことは(なるべく)後悔せず、少しずつステップアップしていきたいと思います。


今日の一句

片蔭へ 手招きしたる 農夫かな

かたかげへ てまねきしたる のうふかな

季語:片蔭(夏)

じりじりと照りつけられる炎天下の農作業。

「もうそのへんにせんかいな」と先輩農家さんが建物の陰に誘ってくださいました。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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