瞬きてどくだみの花揃い咲く


神河町で暮らしはじめて、1年と少し。

まだまだ新米移住者ですが、恐れ多くも、妻が「住民代表」として地域創生戦略会議メンバーに選出されました。

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さまざまな立場から、地域の未来を考える。

昨年制定された「まち・ひと・しごと創生法」にともない、神河町でもこの4月に地域創生担当部署が設けられました。

そのご担当者になられたのは、神河町に来てからわたしたち夫婦がこれまで何かとお世話になっている方。

「女性の比率を高めたいので、奈央さん、メンバーになって頂けませんか」

とメールでご依頼をいただいた際には、てっきり古民家を活用した事業者の枠かと思っていましたが、送られてきたリストの肩書きは「移住者代表」

「奈央さん、これは責任重大やで!」としっかりプレッシャーを掛けて、6月2日の第1回会議に送り出しました。


地元で雇用を作る=若者の移住促進!?

今回設置された「神河町地域創生戦略会議」は、神河町の人口ビジョンや総合戦略の策定~検証~計画推進を目的として、産・官・学・金・労・言・および住民代表の各分野から計26名が町長より任命されています。

第1回会議では、事前アンケートの記入内容(「神河町に若い人の移住を促すには」「雇用をつくるには」等のテーマ)に基づいて意見交換がなされたそうですが、「KPI」や「PDCA」などの単語が飛び交い、妻はあまり議論のスピードに付いていけなかったそうです(笑)

ただ、事後に妻の意見をきいて、なるほどと思った点があります。

ひとつは、「安定した雇用創出」や「子育て世代の支援」などがテーマになっているにもかかわらず、その当事者層となる会議メンバーが圧倒的に少ないこと。

もうひとつは、「若者が田舎を離れてしまうのは、雇用が無いから」 → 「大企業のオフィスや工場、ショッピングセンター誘致などをめざすべき」という議論に疑問を感じたということ。

なぜなら、若者が都会に出ていく最大の理由は地元に雇用が無いからではなく、都会のほうが「面白そう」だから。仮に大規模ショッピングセンターが建設されて働き口が生まれたとしても、それには魅力を感じず結局都会に出てしまうのではないかというのです。


最近夫婦でよく話しますが、神河町は、姫路や神戸も通勤圏内の立地。

神河町内で仕事を作ることにどうしても障壁があるなら、街に出て(もしくはネット上で)仕事をしつつ自然いっぱいの環境で暮らすという”ライフスタイル”の提案を打ち出すことで、若い世代の移住がいくらか促されるのではないかと思います。

次回以降の会議で、いったいどんな議論が展開されていくのか気になります。


今日の一句

瞬きて どくだみの花 揃い咲く

またたきて どくだみのはな そろいさく

季語:どくだみの花(夏)

ひっそりと日陰に咲きひろがる、どくだみの白い花。

特有のにおいもあり、なかなか光が当たらない存在ですが、その薬効は驚くべきものがあります。(植物を十種類あわせたくらいの効力があることから、「十薬」とも呼ばれているのだとか)

目下明るい話題ばかりではありませんが、勇気を持って一致団結すれば、きっと何かが変わるはずです。


5 comments

  1. sima says:

    1.当事者層が少ない。
    2.若者が都会に出ていく理由が?
    確かに。
    私の地元の総会でも、人口減少対策は毎年「まだみつからない。」ばかり。

    1.2を総合すれば、その土地の人以外(外の若者)に聞けば?と思う。
    ネットで少し探しただけでいろいろ出てくる。

    大きく分けて2種類ありそう。
    1.仕事が無いなど死活問題。
    2.楽しめる場所がない。田舎のルールが嫌など生活習慣・慣例への適応問題。
    結局、会議の他の人の意見と奈央さんの意見の両方正解。
    後は、じゃーそれをどこまで理想に近づけられるか。
    近づけるのに何が必要か。
    国内だけでなく、海外の情報も参考になるものはある。

    昔の人は、今そこに集まれる人の情報・頭だけで考えようとする。
    国会なんてのもその拡大版。
    なんてことは、まあいいけど。

    ネットを賢く使えば、情報は集まる。
    クラウドファウンディングなんてのをすれば、お金さえも。
    スタート地点の有利不利はあるし、目指せる限界もある。
    しかし、知恵とお金を集める限界はほぼ無くなった。
    人の心を掴む技術次第だ。
    それすらも、ネットで得られる。
    その気になるかどうかだ。

    私は、自分のやり方で自分の住む場所をよりよくしようと考えてはいる。
    まだまだ、前途多難ですけど。

    • 山口 貴士 says:

      simaさん
      コメントありがとうございます。

      平等とはいきませんが、おっしゃるとおり、地理的条件に縛られず色々なことが出来る時代だと思います。

      豊かな自然、ひとつとして同じものがない古民家など、
      田舎の資産を面白いと思ってくれる人が住みやすい土壌づくりが進んでいくと良いですね。

      人がどこで暮らすかは自由ですし無理に引き込むことは出来ませんが、
      わたしのように、たまたまご縁があって住み始めたら、案外肌に合ったというケースもあると思います。

      夫婦共々まだまだ手さぐりですが、都会と田舎を行き来して色々な方と関わる中で、
      こういったライフスタイルもあるということを知ってもらい、
      田舎暮らしに関心を持つきっかけづくりが出来ればと思っています。

  2. フォン ヨンファン says:

    今神河町に在住の中國人です。公共場所にwifiがないので、不便です

    • 山口 貴士 says:

      フォンさん、はじめまして。わたしもそう感じています。通信スポットが出来たらそこで交流も生まれそうな気がしますね。海外出身の方として神河町について思うこと、また聴かせてください!

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