夏の夜の頬をかすめる川の水


あの熱気に想いを馳せつつ。

2016年の「操法大会」はまだまだ続きます。


強豪チームの練習をみんなでサポート。

5月15日の神河町消防操法大会にて「ポンプ自動車の部」で優勝したのは「越智(おち)部」。

そして「小型ポンプ車の部」優勝は「杉部」でした。

(2種目の違いをざっくり言うと、ポンプ車に給水機能がついているか給水機を載せるかの違いです)

いずれも強豪ひしめく旧神崎エリアのチームです。

両チームは、7月3日に行われる中播磨大会に神河町代表として出場します。

町大会はホースから水は出しませんが、中播大会からは実際の放水技術やスピードも審査対象となります。


日々の練習は、神崎支庁舎の駐車場にて。

市川から防火水槽に水を引き込み、ポンプ車(小型ポンプ車チームは可搬という機械)で吸い出して放水します。

練習に使用できるといっても、もちろん日中は公の施設。

支庁舎の来訪者のほか隣接するケーブルテレビ局関係者の出入りがあります。

そのため、夜間の練習(現在は週3回)のたびに複数の投光機や防火水槽のほか実演に必要な備品を設置・撤収する必要があるのです。

当初は出場チーム関係者が自ら行っていたそうですが、負担が大きいため、町内の分団が持ち回りでサポートする形となっています。(1ブロックから5名程度ずつ)

そんな訳で、一度放水作業を自分の目で見たいとも思っていたこともありわが長谷部担当の日に参加を申し出ました。


噂には聞いていましたが、出場チームの機敏な動きと放水のスケールは圧巻!

極限まで無駄をそぎ落とした動きにより次々とホースが連結され、あっという間に火点に向けて2本の水が放出されます。

しばらくの放水ののち、火事がおさまった想定で「放水やめ」の合図。

2人の操縦者がゆっくりと筒先を閉じてゆき、ある瞬間にピタっと水が止み、あとに小さな水しぶきが残る光景。

ここまで来ると芸術的だと思えてきます。


さまざまな想いでつながる「消防」

練習中に他のブロックの先輩とお話していた際、

「山口くんは消防団入って良かった思う?」

と尋ねられました。

想定外の質問でしたが

「・・・そうですね。はい!」

と、自分でも驚くほど自然に口をついて出ました。

「そうか~、俺ら、なんでこんなしんどいことせなあかんの思うけどなぁ~」

と笑っていましたが、そう言うご本人が某チームの長なのでした。


それぞれに仕事を持ちながら、日夜地域の「いざというとき」のために爪を研ぐ有志の組織。

日々の実践を積み重ねてきた地域の先輩がたを仰ぎ見るばかりです。


今日の一句

夏の夜の 頬をかすめる 川の水

なつのよの ほおをかすめる かわのみず

季語:夏の夜(夏)

空に舞い上がる市川の水。

風に乗り、川の香りとともに薄いしぶきが頬をかすめました。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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