野地板の穴より覗く秋の空


いよいよ着工!

二人であたためてきた構想が、形を帯びてきました。


改修工事、スタート。

昨年の秋口あたりから準備を進めてきた、リゾートオフィス&コワーキングスペース『kajiyano(カジヤノ)の改修工事が始まりました。

記念すべき初日の工事は、古くなった瓦を下ろす作業から。

手作業ではありますが、大きな車が出たり入ったり。

区長や隣保長をはじめ近隣の方にご挨拶に回りました。

「おぉ、あの、先生が下宿しとった小屋を改修するんか」

「完成したらお披露目してーな」

など皆さん前向きに受け止めてくださっているようで嬉しかったです。

「まちと違って、隣がひっついてないんやからそんな気にせんでええよ」

と言ってくださった方もいましたが、よく見える立地ですしやはり気になるところです・・・。


そこから天候の良い日は早朝から夕方まで、多いときは5人もの大工さんが来てくださっています。

10時と15時をメドにお茶を出すようにしているのですが、建物の構造がどうなっているか教えてもらえることもあります。

結婚と同時に古民家暮らし。家を建てた経験もないので、基礎から建物が出来上がっていくのを間近に見られるのは本当に新鮮!

地域の方にとっても新鮮なようで、家の前を通る車がスピードを緩めることが増えた気がします。


「楽しいこと」が生まれる場所に

今回の改修計画にあたって、問題のひとつは資金面でした。

まだまだ駆け出しの身、キャッシュで家や車が買える余裕は到底ありません。

もちろんメインは自分の事務所ですが、いろいろな可能性がある場所になると考えていました。

地元産の農産物を食べてもらえる機会が生まれたり、都会から移住した若手夫婦として移住の相談に乗ったり、小さくても仕事が生まれたり―

そんな側面があるので、自治体の補助金や助成金など公的なサポートが受けられるかもしれないと思い、調べはじめました。


ところが・・・

「法人でないためNG」

「移住してから一定以上の年数が経っているためNG」(このパターンが残念ながら多いです・・・)

「前年度に研修を受けていないのでNG」

「工事時期が合わないのでNG」

補助の対象となるには、それぞれ厳しい条件をクリアする必要があります。

そんな中、妻の創業当初からお世話になっている役場の職員さんが本命となる助成金を紹介してくださいました。

兵庫県が誘致を進めている『多自然地域におけるIT関連企業の振興支援事業』

「多自然地域における産業振興や地域の活性化を図るため、県下に整備された超高速・高速通信ネットワークを活用し、多自然地域にIT関連の事業所を開設するIT関連事業者に経費の一部を補助する」

という趣旨で、なんと改修費も対象!

事業実績や規模、将来性などがどう評価されるか心配でしたが、現地視察と打ち合わせ~書類確認を経て、山口貴士事務所として無事認定をいただきました。

「お祝い」と称して、妻と祝杯をあげたのは言うまでもありません。


振り返れば、こんな状況を迎えるなんて起業当初は想像もできませんでした。

いろんな方の応援に、身が引き締まる思いです。

ここのところ目の前の仕事に追われがちでしたが、さんきら農園とあわせて面白い場所にしていけるよう頑張ります!


今日の一句

野地板の 穴より覗く 秋の空

のじいたの あなよりのぞく あきのそら

季語:秋の空(秋)

瓦屋根を下ろし、あらわになった野地板(屋根の下地)

ぽっかり空いた穴から、澄みわたる秋空を望みました。


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