ここ数日で、たくさんの生命が一気に動き出しました。
気温の変化に最も敏感な生き物!?
忘れもしないあの朝。
「春が来た!」と肌で感じ玄関の引き戸を開けると、「ポトリ」と懐かしい音。
カメムシのカメちゃんでした。
仲間へ伝播していくのか、それから毎日、屋内外至るところで出没しています。
何の前触れもなく、またカメムシとの闘いが始まりました。
彼らが出没するのは、冬眠から目覚める春先と、冬眠先を探す秋口。
少なく見積もっても、一年の半分以上はカメムシと挌闘していることになります。
あなおそろし。
劇的な「春の訪れ」
ついつい脱線してしまいました。
もちろん、カメムシだけではありません。
畑の益虫・蜘蛛も活動をはじめ、せっせと巣を張り始めています。
蚊のような虫もちらほら。
若いウグイスは「チチッ」とへたっぴに鳴き(ささ鳴き)、
雨の日には、「グワグワ」と蛙の初鳴き。
庭には花が咲きはじめ、木々から新芽が出てきています。
なんだか、急に賑やかになりました。
今日の一句
三椏の花 ぽつぽつと点りけり
みつまたのはな ぽつぽつとともりけり
季語:三椏の花(春)
庭先でひときわ目をひく、三椏の花。
稲畑汀子さんの句「三椏の花 三三が九三三が九」のリズムそのままに、見事に3の倍数で枝分かれして花を咲かせ始めています。
心の中に灯りがひとつひとつ灯っていくような、手放しに明るい春の日々です。