カリンバの音色かさなる夏の夜

犬見川の蛍がピークをむかえるこの季節。

今年も谷間の家さんきらで、離れを開放して音楽イベントを催しました。

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年に一度の特別なひととき

昨年、一昨年と続いて、谷間の家さんきらの離れを舞台に蛍見&音楽を楽しむイベントを開催してきました。(播州びいき企画)

 

今年は、福崎町の『りんごの木』さんよりご紹介を頂き、民族楽器演奏デュオ・天鼓さんがちょうど6月に兵庫でブッキングできる会場を探しているとのことで手を挙げました。

自主企画イベントはいつも集客に肝を冷やしますが、春先ごろから各方面にアナウンスをしていたこともあり、開催1週間前には定員40名に達しました。(最終的に少しキャンセルも出ましたが)

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当日は、2部構成。

お昼の部は、妻の茶道の先生と神河町の和菓子創作家さんのご協力で実現した、御茶席です。

村の行事や前日のほたる祭りなどで告知していたこともあり、神河町の音楽イベントプロデューサー(?)や、大川原集落、さらには隣村のお姉さま方が駆け付けてくださいました。(村の男性陣は、残念ながらゼロでした・・・)

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思えば、ここに住み始めてから、村の方を離れの庭にお招きしたのは初めてのことです。

「昔、おばあちゃんに通してもらったことがあってねぇ」

「ここ、変わってないわぁ」

と懐かしそうに庭の景色を楽しんでくださっているのを見て、やってみて良かったなぁと思いました。

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蛍をモチーフにした創作お茶菓子

夜の部は、蛙や虫の鳴き声をバックに、二胡や揚琴(ヤンチン)、カリンバ、ジャンベなど世界の楽器をマルチに奏でる天鼓さんの圧巻ライブ!

こどもから大人まで(実は、神河町長夫妻も!)、楽しんでいただけたようでした。

世界の民族楽器を手に取って紹介するMCでは、身を乗り出して聴き入る姿も見受けられました。

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天候にも恵まれ、犬見川沿いは、今年いちばんの蛍もよう。

初めて蛍を見たという方もおり、その感激ぶりはたいへんなものでした。

夫婦して至らないところも多々ありましたが、こんなわたしたちを支えてくださるスタッフの皆さんはじめ当日サポートしてくださった一部のお客さまに、この場を借りて感謝申し上げます。


「省かない」暮らしから見えるもの

ライブとあわせて、楽しみにしていた終演後の打ち上げ。たっぷりと用意されたお酒を楽しみながら、お二人が考えていることをじっくり聞かせていただきました。

特に印象に残ったのは、長野の田舎で半自給自足の生活を送っている暁天さんの「自分にストレスを掛けて暮らしている」というお話。

どういうことかというと、

・車のタイヤは、表面に摩擦=ストレスがあるからこそ前に進む力が生まれる。

・人間も、多少のストレスが無いとエネルギーが生まれない。

・ストレスを乗り越えたときにひとまわり大きくなる。

という考えです。

実際に暁天さんは、機械に頼らず手作りで米を作ったり、斧で木を切り薪をこしらえるなど、あえて”負荷のかかる”暮らしを実践されています。

そうやって、「省かない」ことで暮らしの有難みが分かる、とも。

自分の「省エネ」な暮らしを見つめ直すきっかけになりました。


今日の一句

カリンバの音色かさなる夏の夜

カリンバの ねいろかさなる なつのよる

季語:夏の夜(夏)

時おり心地良い風が吹き抜ける、離れの小庭。

両手の親指で器用に奏でられるカリンバの優しい音色が、一音、また一音と、潤んだ夜の空気に染みこんでいきました。

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