妻が、早乙女に変身!?
水車やバイカモが有名な神河町新野地区で、お田植え祭が行われました。
田植えは、神聖な行事。
午前10時半。晴れ空の下、熊野神社の境内より神主が5人の早乙女をひきつれて歩き出しました。
この中のひとりが、何を隠そうわたしの妻。
開催にあたり、近郊の女子短大や大学などで早乙女のボランティアを募ったものの思いのほか反応が少なかったそうで、前々日に妻に白羽の矢が立ったのでした。(衣装は無料貸出、食事付です。来年実施の際は是非!)
稲作の国・日本において、田植えは秋の収穫とならび重要なハレの行事。
豊作を祈る神事と御祓いがうやうやしく執り行われたのち、田植えをテーマにした民謡ライブがはじまり、早乙女が素足で田んぼに入っていきました。
今回の主宰は、兵庫県が支援する「ふるさとむら活動」の登録団体である『ふるさとむら新野』。
事務局長を務める安保進さんが中心となって、企画が立ち上げられました。
地元でもある”水車の郷”でお田植え祭を行うことは、安保さんにとっての永年の夢。
偶然知り合った神主さんと農業への想いがシンクロし、「いつか実現させたいね」と話していたところ、昨年秋に熊野神社および水車小屋そばの田んぼを借りられることとなり、「これはご縁!」とばかり今回の実施に至ったのだそうです。
※ちなみに安保さんが栽培しているお米は、平成元年に伊勢神宮で発見された新種米『イセヒカリ』という珍しい品種です。倒れにくく、病害虫にも強いそうです。
米づくりをささえる水車小屋
かつては、水車と稲作は切っても切り離せないものでした。
神河町新野地区の水車は江戸時代以前から存在し、いちばん多いときには1km間に18基の揚水用水車が稼動していたといいます。
しかし、活躍の場面が少なくなるとともに姿を消していき、一時はわずか3基に。
また、今では観光資源のひとつとなっている梅花藻(バイカモ)は、水路をさえぎる邪魔者扱いされて取り除かれる状況にもなっていました。
「これではもったいない」
と地域住民が立ち上がり、村おこしの組織『新野水車の会』が誕生。水車の復活とバイカモの保全をめざして遊歩道の整備などが進められた結果、今では11基が稼働し、昔ながらの田園風景が復活しています。
いまや村の象徴的なシンボルとなっている水車ですが、実際の活用も進められ、水車小屋の中では水車の動力を活用した発電装置と木臼の精米機も備えられています。
水車のまちの米づくり、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
今日の一句
早乙女の 一列ゆきて 波の立つ
さおとめの いちれつゆきて なみのたつ
季語:早乙女(夏)
ピンと張られた目印の糸にあわせて、隣をたしかめながら稲を植えつけていく5人の早乙女。
重いぬかるみを進むたびに、水面に静かな波が立ちました。
女子大生は、汚れ作業は嫌がるでしょうね。
小学生のが喜んでするかも。
そのほうが、保護者や学校関係者も来て観客増えるかも。
simaさん
もともと早乙女は年齢を問わないようですね。小学生くらいの子が参加すると盛り上がって楽しそうです。自然教育の一環にもなりますね。
今回、早乙女のすがたを熱心に撮影されているカメラマンが少なくありませんでしたが、若い女の子が増えると撮影熱も高まる?かもしれません。それが良いことかは分かりませんが・・・。
昨年、お田植え祭りの撮影に行き、大変お世話になりました。
たくさん写真を撮影させて頂き、
早乙女さんの写真を朝来市の美術展に応募したところ、立派な賞を頂き、大勢の方から撮影場所を聞かれました。
今年もお田植え祭りはあるのでしょうか?
素晴らしいお祭り、是非とも続けて頂きたいです。
コメントありがとうございます。
市の賞を受賞されるなんて、きっと素敵な写真なのでしょうね!
主催者の安保さんに確認したところ、2016年も実施予定だそうです。
6/18(土)-19(日)もしくは6/25(土)-26(日)が濃厚とのこと。
確定情報でなく恐縮ですが、あくまで現時点での情報ということでお含みおき頂けたらと思います。
お田植え祭りの件、今年の情報をアチコチ調べているうちに
山口さまのブログに出合った次第です。
早速お調べ頂いて情報をありがとうございます。
今年もお田植え祭りが実施されるとの事、楽しみです。
また、神河町のホームページ等で日程を確認いたします。
そんなにも楽しみにされているのですね!神河町の一員として嬉しく思います。
わたしが提供できるのはわずかな情報ですが、少しでもご参考になりましたら幸いです。どうぞよろしくお願い致します。