怪我の経過が思わしくなく、もうひと月以上、松葉杖での生活を送っています。
神崎総合病院で、4度目のレントゲン&診察を受けてきました。
ようやく、次の段階へ。
左足4本の指の付け根を骨折の診断をされたのが7月の下旬。
1週間後の2度目の経過診察では、「骨がズレてもないし、順調。次は3週間後に」という見立てでした。
ほっと安心して、家の中でもなるべく松葉杖をついて生活し、安静にしていたつもりで迎えた3回目の診察。
レントゲンを見た先生の表情がくもり、
「無理しすぎやわ。これ、逆行してるよ!」
レントゲンの親指の付け根は、たしかに大きな陥穽が。
ぼちぼち松葉杖ともお別れかと思っていただけに面食らってしまい、しばらく言葉を失ってしまいました。
努めて安静にするよう厳重注意を受けて、2週間に再度経過をみることに。
さすがにこれはまずいと思い、こっそり嗜んでいた食後のビールも断って迎えたのが今日でした。
レントゲンを撮るとき、先生に診てもらうとき、若い看護士のお姉さんに生足をさし出す恥ずかしさも薄れてきたわたし。
「これで駄目なら、そのときはそのときで」と、なかば諦めの気持ちで診察を待ちました。
結果は・・・
「骨がちゃんとくっついているので、少しずつ体重をかけていってOK」
はじめて同席した妻ともども、胸をほっとなで下ろしました。
どう計算しても、今年の米の収穫時期には間に合いませんが・・・。
地域コミュニティとしての総合病院
幸いなことに、神河町に移り住んでからお世話になったのは今回がはじめてです。
神崎総合病院は、姫路~但馬地域における公立の基幹病院。
症状によってはいくつかの診療科にまたがる可能性も考えると、まず駆け込める総合病院があるのはいざというとき安心です。
コミュニティバスの便もあり、車を運転しないお年寄りにとってはずいぶん助けになっているだろうと思います。
それにしても、毎回と言って良いほど村の人や知り合いと出会います。
さらに、平日の日中に若い人がギプスに松葉杖ということで目立つのか、整形外科の待合室や受付ソファーなどで、初対面の方からよく声をかけられます。
「どないしたったん、それ!?」
「じつは、不注意で田んぼの草刈り中に・・・」
「草刈り機でどこも切らんでまだ良かったやないの~」
というところから始まり、お互いの村の話や米作りのことなど話している間に名前を呼ばれて「じゃあ、また」という具合です。
神崎総合病院は、大きな社交場かもしれません。
今日の一句
診察を語らいて待ち鱗雲
しんさつを かたらいてまち うろこぐも
季語:鱗雲(秋)
うろこ雲のように、あれこれと想いが去来する秋。
病院のいたるところで、お互いを気づかう和やかな会話がありました。