今年も運動会のシーズンになりました。
気持ちのよい晴天のもと、全校生徒30名ほどの長谷小学校で賑やかな運動会が開催されました。
超・地域密着型運動会
昨年は仕事で参加できず、「今年こそは」とスタンバイしていたのにあえなく骨折。
地区対抗競技には妻が出場することになり、わたしは朝からひたすら見学でした。
都会の運動会ではビデオ撮影の場所取りで大変と聞きますが、長谷小の運動会は地区ごとにテントを立てる位置が確保されていて、住民はテント内でゆったりと見学することができます。
また、こどもたちもテント付きのVIP待遇です。
オープニングは、カーミン体操。
期待どおりカーミンが登場して、町の一体感が醸し出されました。
長谷小の運動会は、地元感が満載!
たとえば、親子ペアでの借り物競争は、「眼鏡の人」などの指示カードに続いて、
「本村(ほんむら)のお母さん」。
つまり、本村集落のママさんを連れてくるべしなんていう指示もあります。
基本的にチーム分けが集落単位になっていることもあり、地区ごとの一体感が際立っています。
余談ですが、
「半袖のおばさん」
は、指名された人がちょっと気の毒だなと思いました。
目玉競技のひとつが、地区別で競う綱引きです。
全7チームで予選が行われ、大川原チームは昨年に引き続き決勝に駒を進めましたが、あえなく3位で終了。
超重量級エースを抱える赤田・渕チームが連覇を成し遂げました。
地域のこどもと大人で作る一大イベント
長谷小の運動会は、長谷幼稚園の園児や長谷小OBの(と思われる)中学生、保護者、老人会、消防団、そして地域住民が全員参加で作り上げる地域行事です。
少子化にともない、長谷小の全校生徒は現在30名ほど。
正直に言って、学校としての存続も危ぶまれている状況ではあります。
ただ、少人数教育のニーズも高まっている中で、こどもたちひとりひとりの教育環境という面では、非常に恵まれているともいえます。
運動会において、徒競走の際に全員の名前が読み上げられることは、その象徴かもしれません。
また、村人にとっても、長谷小はかけがえのない存在です。
長谷に学校があり、こどもの笑い声が響くこと。
毎年、一生懸命に練習してきたこどもたちの演技を家族のように見守り、参加者として同じ時間を刻むこと。
それはもはや、単なる”小学校”としての機能以上のものがあります。
将来、自分のこどもとこんな運動会に参加できたら幸せだなぁと想像をふくらませながら帰路につきました。
今日の一句
長谷の子の 足踏み揃う 運動会
はせのこの あしぶみそろう 運動会
季語:運動会(秋)
学年や性別の垣根なく、ぴしっと息のそろった行進や演技をみせるこどもたち。
「体操の隊形に~、ひらけ!」「ヤァ!」と大きな声が青空にこだましました。
※「ヤァ!」の掛け声は全国共通だと思っていましたが、兵庫県のご当地風習だそうですね。能年玲奈ちゃんも以前ラジオで語っていました。
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