秋雨や主治医に返す松葉杖

ようやく、左足のギブスが取れました。

今回のケガで、田舎暮らしは「体が資本」だと痛感しました。


片足が使えないことの影響

左足が着地できないだけで、出来ることはずいぶんと減ります。

朝の日課であった田んぼの水管理外の掃き掃除など、ちょっとした移動も足がネックに。

用事があって出かける以外に、外に出る回数がめっきり少なくなりました。

家の中でも、窓の開け閉め布団のあげおろし掃除機掛けなど、ちょっとしたことが満足に出来ません。

誰よりも妻が大変だったと思いますが、松葉杖生活の時期は特にストレスが溜まりました。


田舎の暮らしは、自衛が基本。

体が弱ると、気力にも影響します。

「駐車場の雑草、伸びてきてるから抜いとくか」

「砂利の上が落ち葉だらけ・・・。くずれる前に取っておかな」

思い立ったらすぐ行動するのが田舎暮らしの鉄則ですが、体が思うように動かないことで、見て見ぬふりする悪しき習慣が身に付いてしまいます。

そうすると、家の手入れができていないことで何だかご先祖さまにも申し訳なくなって、気が滅入ってくる。

まさに悪循環です。

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リスクが人をたくましくする!?

久しぶりに参加する村の行事となった、長谷小学校の運動会の日。

長谷地区の催しで何かとお世話になっている某村のおっちゃんに、呆れながら言われたひとこと。

「何やっとんや~。都会と違って、田舎の暮らしは自分の体は自分で守らなあかんのや」

自分の甘さを思い知り、しゅんとなりました。

 

村の高齢の先輩方は、わたしが怪我をした畦の法面の草刈り山仕事など、危険と隣り合わせのしごとを日常的に行っています。

「大丈夫やろか・・・」と心配になることもありますが、体を張るからこそ、活力が生まれるのかもしれません。

 

動けるようになったら、やりたいことがたくさんあります。

想像をふくらませつつ、左の足指をグーパーしながらこの文章をしたためています。


今日の一句

秋雨や 主治医に返す 松葉杖

あきさめや しゅじいにかえす まつばづえ

季語:秋雨(秋)

2か月間寄り添ってくれた相棒と、ついにお別れの時が来ました。

ギブスも取れて、気分はすっきり晴れ模様!

のはずが、そこに一抹の寂しさも感じるのはこの季節だからでしょうか。

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