1月は、1年のはじまりの月。
所属する俳句結社『姫路青門』の新年句会が姫路市文化センターにて執り行われました。
新年恒例の句会
姫路青門では、東西でご活躍中の先生方も結集して、毎年1月に句会を兼ねた新年総会が開かれます。
わたしにとっては、秋の吟行に続いて、2度目の句会でした。
吟行と違うのは、現地即興ではなく、事前に作った句を2句提出するという点です。
その後は、以下のような流れになります。
集まった句を、作者名が分からないようにして担当者が1枚に10句ずつ清記(せいき)。
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順番に回覧して、良いと思った10句(うち1句を特選)を手元の投票用紙に転記。
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投票用紙を提出。
※先生方も出句されます。
今回の出席者は先生方約60名なので、120句超が集まった計算になります。
緊張感あふれる「披講」
一同そろって、回ってきた用紙をじっくりと読み込むようすは真剣そのもの。
口を開く方はほぼおらず、歳時記や電子辞書を手繰る音が時おり響くのみです。
投票が済んだら、続いては「披講(ひこう)」、すなわち入選句発表。
会員や先生方に選ばれた句が次々と読み上げられ、作者が名乗っていきます。
わたしは、2句で計3回「山口貴士です」と名乗りました。
ここでは他人の作品は紹介できませんが、大会賞は、干支「申」にちなんだ前向きで明るい句。
作者には、中嶋代表よりトロフィーと景品が贈られました。
また、今回は、姫路青門が発足して5周年を記念した合同句集がお目見え。
※前身の『青門』は平成23年に廃刊。姫路を拠点に『姫路青門』が発足しました。
新参者ながら、わたしの句も15句載せていただきました。
見返すと、その時点でベストなものを選んだはずなのに、「ちょっといまひとつだな・・・」と思う句も。
みずからの句作の変遷を知るためにも、個人的に年間の自選句をまとめていくのも勉強になりそうだなと思いました。
今日の一句
松過ぎの 仏前の茶の 香りかな
まつすぎの ぶつぜんのちゃの かおりかな
季語:松過ぎ(新年)
当日、出句した作品です。
「松過ぎ」は、「松の内(関西では元日から1月15日まで)」が明けた時分のこと。
新年を迎えためでたい気分をとどめながら、静かな日常が帰ってきます。