数日間降り積もった雪との格闘がひと段落。
自然の脅威、そして日常のありがたみを感じました。
「三八豪雪」以来の大雪!?
連日積もりに積もった雪の厚み、約80㎝。
この記事を書いている時点でも、雪掻きをしていない部分はきれいに雪が残っています。
(今朝仕事で姫路に出ましたが、播但道の市川北ランプあたりが雪の境目でした。)
2年前の正月明けに何日間か積雪を経験しましたが、今回はその比ではありません。
降雪がピークの間は、(おそらく)みな自宅で待機しておられ、雪の消音効果もあり村全体がひっそりとしていました。
やや陽射しが出てきてから少しずつ村の方と再会。
複数の方が口をそろえておっしゃるのが
「こんなん、三八豪雪以来や」。
三八豪雪とは、昭和38年に日本を襲った歴史的な豪雪のこと。
(学校で習った記憶はありませんが、農村の歴史を調べていて知りました)
記憶をたどる限り、その時に次ぐ2番目の大雪だとおっしゃていました。
しかし上には上がいるもので、豊岡出身の方に言わせると80㎝くらいの積雪は日常茶飯事だそう。
三八豪雪のときには、家の2階しか見えなくなるほどの状況だったそうです。
陸の孤島
「わりあい平地やし、雪が降っても塩カリが撒いてあるから大丈夫やろ」
と、わが家は2014年の移住以来ノーマルタイヤ。
それが今回は致命傷となりました。
一晩で落ち着くかと思った雪が2日、3日・・・
あっという間に愛車が雪景色と一体化してしまいました。
幸い食料の備蓄もあったので、とりあえずは天候の様子を見つつ家に篭って過ごすことに。
「意外と何とかなるもんやなぁ」
なんて呑気に話していましたが
2日目の夜に重大な問題が発生!
なんと、ライフラインともいえる、灯油が切れてしまったのです。
(この切迫感、伝わるでしょうか?)
完全に陸の孤島となっていたため、どうしたものかと悩んだ挙句、近くに住む友人に相談。
車を出してもらい、事なきを得ました。
何日かぶりにドライブする長谷の道。
車で移動できることのありがたみを感じる出来事でした。
あれこれと忘れがたい想い出が刻まれた今回の雪も、ようやくひと段落。
と、今日のブログを締めくくるつもりだったのですが、土曜にまた降る予報のようです。
元都会っ子のメンタルが試されています。
今日の一句
琅玕の 顔を出したる 雪の山
ろうかんの かおをだしたる ゆきのやま
季語:雪(冬)
まぶしいほどの陽射しに雪化粧が溶けてゆく長谷の山。
数日間雪に埋もれていた長身の青竹が、勢いよく顔を出してきました。
※師匠の添削が入りました。「老竹」→「琅玕」
琅玕
1 暗緑色または青碧(せいへき)色の半透明の硬玉。また、美しいもののたとえ。
2 《色が1に似るところから》青々とした美しい竹。
(大辞泉より)