梅雨入り間近。
それまでにやるべきことをやっておかなくてはなりません。
季節と調和する暮らしのサイクル
※更新が遅くなり申し訳ありません・・・
愛用の軽トラでは常に「ABCラジオ」(AM1008)が流れています。
阪神タイガースびいきの試合中継や上沼恵美子が語る嫁姑論など、積極的に欲しているわけではない情報が大半なのですが、関西色たっぷりのトークや独特の空気感にどこか癒されるものがあります。
いつものように、ラジオを聴きながら移動していた時のこと。
賑やかなトーク番組の後にニュースが差し込まれ、「梅雨入り」という単語が聴こえてきてドキっとしました。
「梅雨・・・」
私たち夫婦にとっては、一種のトラウマ。
この季節のことを考えると、カビに泣かされた悲惨な想い出が次々とよみがえります。
しかし、経験は味方です。(某バイト情報誌のキャッチコピーより)
梅雨が来るという事実は動かないので、経験をもとに何をすべきか今は逆算することができます。
- 衣替えを済ませ、母屋に保管する衣類は最小限にする。
- 他の季節以上に、畳の上にはなるべくものを置かない。
- 納屋のまわりや軒下の雨が当たる位置には、農機具や道具を置かない。
- 靴箱の中身を整理して、なるべく空気の通りを良くする。
- 雨どいの詰まりや破損がないかチェックする。
.etc
実際に適切なタイミングで行えるかは別にして、、生活に関連する分野のことはおおよそ見えています。
しかし今年は別の問題が生じます。
わたしたちが運営する農園への影響です。
町内の子育て自主サークルさんがオーナーになってくださったことで張りも出ていますが、まだまだ圃場の整備に追われている段階。
植え付けの済んでいない夏野菜の苗が5月末時点で大量に残っていました。
「早く植えなければ・・・」
そわそわと気には掛かりつつも、仕事のスケジュールが立て込んでしまったり生命線である保田ぼかしや完熟牛糞が十分に確保できなかったりと思うように進められません。
そうこうしている間に、いよいよ後が無くなったのでした。
ここからは、まさに梅雨入り前のラストスパート。
予定がぎっしりの土日は諦め、月曜と火曜で集中的に農作業を行うことにしました。
田植えから10日ほど経った田んぼの除草やコナギ対策の米ぬか散布など米づくりの行程もこなしながら、日が沈むまでの残った時間は農園へ。
まずは、ミニトラクターで耕運して雑草を取り除く作業。
そこから畝立て、畝割りをして、牛糞と保田ぼかしを混ぜ込んだ上で苗を植え付けていきました。
作業の中で出てくる黒マルチの切れ端や石も除去しながら、5〜10m畝を計6本作成。
無事にすべての手持ち苗を植え付けることができました。(品種によっては少し遅すぎたと思われるものもあります)
仕上げに、犬見川で集めてきた葦を草マルチとして一部の畝に敷き詰めました。(保水や抑草、養分補助等を目的とする保田式農法の重要なツールです)
来週は長谷のほたる祭り。(6月10日 犬見川ほたる祭り)
振り返ると、地域全体の大きなスケジュール感が見えてきます。
地域の総会が続く4月を経て、田植えや夏野菜植え付けの5月、農作業がひと段落したころに梅雨の訪れとともにやってくる蛍を楽しむ6月。
「農業は適時。」
「やるべき時期に、やるべきことをやる。」
そんな農業的習慣が生活の中に息づいているからこそ、ひとときの休息としてお祭りをゆったりと楽しめるのかもしれません。
今年は6月の土曜のみkajiyanoでBAR営業を行うため日程が重なるのですが、村の生活サイクルを味わいながら年に一度のお祭りに参加したいと思っています。(妻をkajiyanoに残して・・・)
今日の一句
即席の 椅子並べたる 夏野かな
そくせきの いすならべたる なつのかな
季語:夏野(夏)
最近入手したカラフルな牛乳瓶ケース。
ひと息ついて腰掛ける椅子や荷物入れに使えるほか、子供たちの遊び道具にもなっています。