もはやこれまで・・・?
ある意味「理想」のガラケー生活に別れを告げました。
ふたたびiPhone生活へ。
もはや伝説となりつつある、スティーブ・ジョブズ全盛期のアップル。
iMac、iPod、iTunes・・・
各分野の常識をことごとく塗り替えて行った中でも、iPhoneの登場は衝撃的でした。
「今日、Appleは電話を改革する」
初代iPhone発売時の宣言どおり、世界中のひとびとの日常をガラリと変えたことは間違いありません。
わたしがはじめてiPhoneを入手したのは、入社1年目の2009年。
「今までの携帯電話と全然違う!すごい!」
初期モデルを買う勇気はさすがになく、しばらく様子見をして、「第3世代」と呼ばれる「iPhone3GS」を発売直後に入手しました。
そこからは、まさにiPhone中毒。
時間ができれば新しいアプリや裏技小技漁り。
今でいう「歩きスマホ」で社内を移動する姿に、先輩社員からの不思議そうな視線が集まっていました。
当時は、facebookやTwitterの黎明期。
「うちのTwitterアカウントを作りたいんだけど」
当時担当していたクライアントの担当者(今でもお付き合いがあります)から相談を受け、プロダクションと手探りでアカウントを立ち上げたこともありました。
2台目は、iPhone4s。
2011年10月4日、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなる前日に発表されました。
「4S=for Steve」
涙を誘う噂にも後押しされ、キャンペーンを活用して機種変更。
結果的に、当面この次の機種に乗り換えることはありませんでした。
予想どおり、カリスマを失ったアップル社から大きなイノベーションが起きることはなく、美しかったiPhoneはガラパゴス化。
アップルへの愛着や関心も薄れ、だんだんとスマホの負の側面に目がいくようになってしまいました。
それは、あらゆる情報がリアルタイムに入る「電話機」を持つことによる「受け身のストレス」。
メール、LINE、facebook(メッセンジャー)…etc
24時間365日の膨大な情報インプットに馴らされ、考える力や意志が弱っていくような気さえしました。
「スティーブ・ジョブズは自分のこどもにiPhoneを使わせない」
その事実が意味するものを、考えさせられもしました。
その後、いわゆる格安SIMの登場によりiPhoneやタブレットを所有する方法は多様化。
WiFiルーターが1台あれば、パソコンもiPhoneもタブレットもネット機器として気軽に利用できるようになりました。
格安SIMとは?メリット・デメリットと主要15社の比較まとめ【2017年7月】
「電話はガラケーで完結、あとの連絡はPCやタブレットで確認」
起業の節目に、このスタイルを選びました。
本当に急ぎor重要な連絡は、電話が鳴ります。
(例外もありますが)
「今ちょっと出先でして・・・事務所に戻ってから確認します」
という、往年のコミュニケーションで自分のペースを保てる面もあります。
それでも、結局はガラケー生活を見直さざるを得ない状況になりました。
理由は、意外にも(?)電話としての性能。
ズバリ、iPhoneのスピーカー機能です。
ガラケーに変えた時のいちばんの誤算は、それまで当たり前だと思っていたスピーカー機能の貧弱さ。
仕事柄(地域柄)運転時間が長いため、内容によっては走行しながら通話できると効率的に時間を使えます。
しかしガラケーのスピーカーモードでは音質や音量に限界があり、ある程度の速度で走っていると声が聞き取れないこともしばしば。
東京時代には遭遇しなかった問題に直面し、悩んだ挙句、やはりスマホを電話として使うことにしたのです。
「ただし最低限の機能のみシンプルに使用する」
そうルールを決めて・・・
比較検討の結果、今や貴重になりつつある4インチディスプレイ(片手サイズ)のiPhone SEを購入。
ちなみにソフトバンク社。国内通話無料の「スマ放題」のみ契約で月額約3,000円ほど
数日使ってみた感想は
「あぁ、やっぱり便利・・・」
人間、なかなか”逆行”はできないようになっています。
今日の一句
長月や なべて見返す 電話帳
ながつきや なべてみかえす でんわちょう
季語:長月(秋)
心配していた電話帳の引っ越しも無事完了。
ガラケーで手打ち入力してきた電話帳の件数に驚きました。