暑くはなく、寒すぎず。
家の片付けや外仕事は今がチャンス!?
自分たちが使いやすい納屋へ
オーダーメイドで住まいを新築しようとすれば、頭を悩ませることが多々あろうかと思います。
一方で、誰かが作った住まいで暮らすのも、また悩み多きものです。
わたしたち夫婦の生活は、幸いにも住める状態に整えられた古民家から始まりました。
古民家特有の特徴やクセに翻弄され、はじめは慣れるので精いっぱい。
当初の最大の試練は鼻アレルギー問題でした。
もともと花粉やハウスダストにめっぽう弱い体質。
最初の数ヶ月間は咳やくしゃみが止まらず、ほんとうに心が折れそうになりました。
今ではすっかり症状がおさまり、それどころか他の古い家屋や埃っぽい場所でも体調は問題なし。
人間のからだには順応力が備わっていることを実感しています。
さて移住当初から少しずつ進めてきているのが、納屋の整理。
古い家なので、人力車が収められていたり(町に寄贈)昔の農機具が出てきたり、意外な発見や驚きもたくさんあります。
しかし、故人の想いが詰まった道具や蔵書を整理するのは多大なエネルギーを要するもの。
なかなか一気には進まず、気がかりなタスクのひとつとして君臨し続けています。
「よし、今や!」
暑さが和らぎ心地よい風の吹く日。
どちらかがそう言ったわけではありませんが、突然に納屋の片付けが始まりました。
「置いておけば何かに使えそう」
断捨離をさまたげる大きな誘惑と戦いながら、取捨選択と整理整頓に没頭すること約3時間。
残念ながら処分せざるを得ない道具や大型の粗大ゴミがいつしか山となっていました。
もちろん定められたゴミの日に少しずつ出していけば問題ありません。
しかし、有料ながら一度にゴミ出しを済ませる方法があります。
それは、神河町福本地区にある広域クリーンセンターへの持ち込み。
ゴミの種類ごとに処理ブースが設けられてあり、車で順路を回っていくようなスタイルになっています。
うっかり燃えるゴミを出し忘れた日、ここに持ち込むと引き取ってもらえることもあるようです。
助かるのは、自分では分類に迷うものも職員さんが親切に教えてくれること。
「これはこっち。これは●番」
「これはうちでは引き受けられないんや」
町民であれば、100kgまでは500円、それ以上は10kgあたり50円の従量課金制となっています。
こんな時に活躍するのが軽トラ。
車体のバランスも考えながら荷物を積み込み、いつも以上に安全運転でクリーンセンターへ向かいました。
帰宅後は、勢いに乗じて(?)妻が納屋のプチリフォーム。
風と光が入るよう、一部の土壁に穴を開ける作業にハマりこんだようでした。
納屋の片付けは今回でかなり前進。
気になっていることが少しクリアになった1日でした。
寒い冬はもうすぐそこ。
後悔のないよう、時間をうまく使っていきたいと思います。
今日の一句
うそ寒や 木っ端転がる 納屋を出づ
うそさむや こっぱころがる なやをいづ
季語:うそ寒、そぞろ寒(秋)
「うそ寒」は「薄寒」の訛りとも。
棚から落ちた木片が、カラコロと広い納屋を転がりました。