畑を出て身に積む雪を払いけり

※更新が大幅に遅れ申し訳ございません。

平成26年度から開催されている神河有機農業教室

本年度受講生として、1年間の課程を修了しました。


有機農業がつくる未来

 

山口夫婦の農業の師匠といえるのが保田茂先生。

出会いは4年前。

加西の農業大学校で開催されていた就農者向け有機農業講座に夫婦で参加しました。

 

過去記事

爪の端に重み残して赤蜻蛉(2014年9月25日)

天と地に理のあり初大根(2014年12月4日)

 

当時は長谷で暮らし始めて間もなく、特にわたしは農業自体の知識もほとんどありませんでした。

それでも「今朝は何を食べましたか?」から始まる、シンプルでいて哲学的な講義にあっという間に引き込まれました。

 

Q.みなさんが毎朝パンを食べると、日本の田んぼには何が青々と茂りますか?

A.雑草。(アメリカの畑に麦が青々と茂り、日本の田んぼは衰退する)

 

Q.昔の人は、なぜ粗食なのに骨粗しょう症が今より少なかったのか?

A.マグネシウムを豊富に含む大根を、たくあんや切り干しにして年中食べていたから。

.etc


2015年度からは、神河町で開催されている年間研修に参加。

2015・2016年は妻、そして2017年度はわたしが参加しました。

(例年参加されている方から「あの娘の旦那さん?雰囲気がよう似てるわ〜」と言われました。似てますか・・・?)

 

講義の踏み込んだ内容をここで紹介することは控えますが、修了式の日に印象に残った先生の言葉をいくつか。

 

・健康の4要素は何か?

①環境(澄んだ水) ②食(安全・良質) ③仕事(運動含む) ④心の持ち方(足るを知る)
※運動のみ、あるいは食のみでは成立しない。

 

・骨が生み出すもの

①記憶 ②筋力 ③免疫力 ④精力
ただ骨格を形成するだけではない。

 

・体の中の菌は、計約2kg!
過度な除菌は人体のバランスを崩す。

 

・サプリで特定成分のみを摂取するのは危険。
実証データが十分でないものも多い。


神河有機農業教室は来期で5年目。

 

2030年頃に日本が突入する「超々高齢社会」における若者たちの未来を案じながら

「20年後の世界が見たいんです」

と語る先生のまなざしには、いつになく力強いものがありました。

 

↓ご興味のある方は紹介いたしますのでご連絡ください。町外も可。今年は神戸や川西からの参加もありました。もちろん、直接お申し込みいただいてもOKです。

 

 


今日の一句

 

畑を出て 身に積む雪を 払いけり

はたをでて みにつむゆきを はらいけり

季語:雪(冬)

無心で畑を耕す肩や背中に、いつの間にか降り積もる雪。

ささっと片手で払いながら、畑をあとにします。

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