銀紙のカラメル削り春愁

三寒四温を経て、春へ。

本当に春が訪れたのかを確かめるように、頭の中や心の中を確かめます。


つなぐという役割

 

今年の営業テーマは「話の種まき」

クライアントに、旧知の人に、出会う人に、直接何かに結びつくかどうかは別にしていろんな話をとりあえず振ってみる。

意識的にそう行動すると、思わぬ嬉しいリアクションがあったり、自分の手を離れたところで人やモノが出会ったりということが起こります。


20代の終わりに、結婚と同時に始まった新しい生活。

ここへ飛び込んだ当初のわたしは、会社を辞めて社会的な地位を失い、貯金もなく、文字通り何も持たない状態。

「イチから、ほんとうに自分がやりたいことをやる」

シンプルな(そしてちょっと無謀な)思いと情熱がありました。

 

仮説と検証、実践と振り返り、挑戦と失敗をただひたすら繰り返していくうちに、だんだんと自分が置かれる状況が変化。

たくさんの人と出会うようになり、情報が集まってくるようになり、さまざまな相談を受けることも増えてきました。

 

「相手のためになること」を提供しようと思うと、必然的に自分が知っている人や情報を紹介することになります。

それによって、こちらが驚くほど喜んでもらえる。

であれば、「人をつなぐ」こと自体も広い意味での仕事だと思ってきました。


広告代理業は、もともとが多種多様なスタッフの協力があって成り立つ仕事。

それも言ってみれば、クライアントとクリエイターをつなぐ働きです。

今年はさらに、クライアントのビジネスに貢献しそうな情報、あるいは人を広域から紹介して「つなぐ」動きを強化。

新しい化学反応を通して地域の企業がさらに元気になり、次の時代へつながっていくことがわたしの願いです。

ヤマザクラが芽ぶきはじめました。

変化やチャレンジは常に痛みや苦しみを伴い、大きなエネルギーを要します。

それでもきっと、乗り越えた先には明るい未来が待っていると思います。


今日の一句

銀紙のカラメル削り春愁

ぎんがみの カラメルけずり はるうれい

季語:春愁(春)

銀紙に残ったカラメルを残すのは、ちょっともったいない。

考えごとをしながら、カリカリカリカリ・・・

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