秋が来れば、彼らの出番。
一気に涼しくなり、秋らしくなってきました。
長谷の夏は短い。
眩しさの中で肌がしずかに灼ける5月の田植えシーズンから気温が上昇し、湿気対策に追われる梅雨時期をはさんで、7月〜8月ごろには雑草たちの生育がピークを迎え、草刈りをしなければと思いながらも根負けしがち。
それが稲刈り前後あたりからは朝晩の気温が下がりはじめ、どこか夜風にも秋の気配がまじってきます。
個人的には、庭の木犀の香りが秋の合図。一年の中でもっとも好きな瞬間のひとつかもしれません。
「あぁ、今年も夏が終わったんだな」としみじみ実感しながら、衣替えをし、過ごしやすくなってきたことを喜ぶもつかの間、今度は彼らとの戦いが始まるのです。
猿や鹿もそうですが、何年も同じ時間、空間を共有してくると、どこか親しみというのか”他人でない”ような気持ちがわいてくるのが不思議なところです。
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亀虫の骸からりと回りけり