泥塊の先づ崩れたる落し水


今年もこのシーズンがやってきました。

稲刈り。毎年のことだけど、そわそわします。

(久しぶりにこの形式でお届けします)


稲刈りも「準備8割」!?

刈り取りは、集落営農のコンバインで行います。

個人で管理している田んぼは3枚。

今年は自分がオペレーターの予定なので、イメージトレーニングをしています。


稲刈り前の準備① 落水

稲刈りの日程がおよそ決まったら、10日〜2週間ほど前に落水します。

尻水(田んぼの排水溝)を切る。薄くてもすーっと溝をつけておくと違います。

田んぼの表面をしっかりと乾かさないと機械ががめり込んで作業しにくいのでとても大事な下準備です。

今年は、稲刈りまでの天気が不安定なこともあり、例年よりも早めに落水しました。できるだけ直前まで水を残しておいたほうが収穫量が増えるらしいのですが、作業性の問題もあるし担当オペレーターに迷惑を掛けるわけにはいきません。

稲刈り前の準備② 畦草刈り

畦の草刈り。程度にもよりますが、草が生い茂って田んぼの輪郭が見えづらいと最初の1周がはかどらず、コンバインの爪を畦(シートを張っていたらシート)にぶつける原因にもなります。

刈り取り中は、考えることがたくさんあります。土の高低差やぬかるみに合わせたギアチェンジ、左手レバーでの「こぎ」深さの調整、爪の高さ調整(目詰まりを起こすと、送りのベルトにイネがぎゅうぎゅうに詰まり取るのにひと苦労。最も機械トラブルの原因になる)、籾タンクの量、などなど。作業に集中できるように、先に減らせる障害は取り除いておきたいのです。もう少し早めにしておきたかったのですが、今年は刈り取りの3日前になってしまいました。

稲刈り前の準備③ 四隅刈り

コンバインの構造上、田んぼの四角はどうしても刈り取りが難しくなります。コンバインが刈りづらいコーナーの長方形(4条×8列くらい)だけ手刈りしておくことで、難しい部分はスルーして安全かつ効率的に当日作業することができます。ただ、この方法だと高齢化している農家さんの負担になってしまうこともあり、他の農業法人や営農組合では四隅刈りはしていないところも多いようです。

その場合は、
1周目:通常通り反時計回りで四隅は無理せずざくっと斜め
最後の1周:反対回りで四隅の刈り残し部分を処理。それでも残った分だけオペレーターが手刈りする

という方法になります。


以上
専業農家さんからすると浅いし、田んぼをやっていない人からすると今ひとつピンとこないであろう今日の1本でした。たぶん今年で米づくり8年目。スムーズに刈り取りができるよう頑張ります(晴れますように!)


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でいかいのまづくづれたるおとしみず

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