神鍋の若き男女の蕨摘む


冬季にはスキーヤーでにぎわう神鍋高原。

以前訪れた展示で面識のできた『但馬ビートルズファンクラブ』会長宅へお邪魔するべく足を運びましたが、青々としたオフシーズンのゲレンデも美しく気持ちの良いものでした。

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スキーヤーのメッカ・神鍋高原の春

冬の白銀の世界がうそのように、一面新緑で覆われた神鍋高原。この季節は閑古鳥ですが、ゲレンデのまわりには「こんなにもたくさん!」と驚くほど食事処や宿が密集しています。

わたしは縁遠いですが、近年若年層を中心に人気復活の兆しもあるというスキーレジャー。愛好家にとってはきっと他に替えられない価値がそこにあるのだろうと思いました。

そんなことを考えたのは、われらが峰山高原にスキー場計画が進行しているからです。

運用収支や環境負荷などのリスクを問う声もあり、賛否両論があるのは事実ですが、過疎化がすすむ町においては、”短所を長所に変える”起死回生の一打になる可能性を秘めていることは確かだと思います。

谷間の家さんきらが、スキーヤー向けのお食事処になる日も近い?(嘘です。今のところまったく考えていません。)


ビートルズに人生を捧げた男

散策後、家族ぐるみでお付き合いさせて頂いている姫路のビートルマニア夫婦と合流して、会長稲葉康介さんのお宅へ。

予想はしていましたが、本当に部屋じゅう一面ビートルズ。オフィシャルアルバムはもちろん、ブートレグやアウトテイク集、各メンバーのソロ名義のアナログLPやCD、関連書籍やグッズまで、所狭し。

なんでも、高校時代に「抱きしめたい」を聴いて虜になってからのファンで、航空会社を退職してから一気にコレクションをはじめたのだとか。

音の面では、圧倒的にアナログのレコード盤押し。ステレオ録音かモノ録音か、リマスター音源かでまったく音が違うと言われて聴き比べたらその違いに驚きました。

今探しているのは、解散前の1969年1月20日から10日間にわたって行われたリハーサルを収録した86枚組(!)のCDだそうです。そして稲葉さんの夢は、体調不良も噂されているジョージ・マーティンが健在なうちに会いにいくこと。(本気で計画中!)

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世界は広いと痛感しました。


呼吸をするように

大量のブートレグ音源を聴いていて、「たった7年の活動期間で、こんなアウトテイクも含めていったいどれだけの曲を作っていたのだろう」と途方にくれました。各種メディアのインタビューやライブ(途中でやめてしまいましたが)、プライベートの時間や時にはインドの修行をしての合間です。

誰かが言っていましたが、きっと、呼吸するように曲を作り、演奏している(た)のだと思います。

もし自分が「呼吸をするように」取り組めることがあれば、それは”天職”だったり”使命”だったりするのかもしれません。

わたしの場合なら迷いなく「書くこと」と言いたいところですが、このブログも毎週息切れしながら書いている悲しい現状です。


今日の一句

神鍋の 若き男女の 蕨摘む

かんなべの わかきだんじょの わらびつむ

季語:蕨(春)

新緑がまぶしいゲレンデで、仲良くデートを楽しむ高校生くらいの男女が、手に何か持って下りてきました。

なんと、それは蕨(わらび)

蕨を摘みに行ったのか、それともゲレンデを散策していてつい摘んでしまったのか。

いずれにせよ、若きカップルの気持ちの豊かさがちょっと羨ましくなりました。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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