今年の苗は、すこぶる元気だそうです。
いよいよ田植えがはじまりました。
苗受け取りとハウス解体
気候の影響か今年は苗の成長が早かったようで、水稲農家への苗配りが、当初の予定より3日前倒し(11日)となりました。
こうした臨機応変な判断は農会長によってなされ通達されるのですが、皆さん様々な仕事がすでに入っていて調整が大変そうでした。
わたしも11日は姫路での打ち合わせが入っていたため、やむなく欠席。代わりに妻に参加してもらうことにしました。
妻曰く、ビニールハウスから苗を軽トラへ運んでいく作業やハウスの解体作業はなかなかの力しごとだったそう。翌日しっかり筋肉痛になっていました。
山口家は、1反7畝の田んぼに対して、約25ケースの苗を受けとりました。
機械と人の共同作業
わたしたちの集落では、均等に苗を植えつけていけるよう一面をならす「代掻(しろか)き」や田植え作業は、大川原集落の営農組合に所属しているオペレーター(住民から選出)が行ってくださいます。
オペレーターは大川原集落で4人。朝8時ごろに段取りのすり合わせをし、ローテーションを組んで作業開始です。
前日までに張った水を抜きながら適切な水量をみはからい、田植機に乗り込むと、みるみるうちに作業が進んでいきます。手植えとは比べ物にならないスピードで苗が等間隔に植えつけられていきます。
この間、依頼主である田の所有者は、苗を田植機に載せるサポートや苗が入っていたケースの洗浄などを行います。
傍から見ているとシンプルな作業にも見えますが、田んぼに割り当てられた苗を効率よく無駄なく植えつけていくには、運動神経だけでなく頭を使うそうです。
オペレーターの1人から冗談交じりに「そのうち山口君にも頑張ってもらわんとあかんな」と言われましたが、今のところ出来るイメージが全く沸きません。
田植機が去った後は、人間の出番。
機械だとどうしても隅の湾曲した部分には植えづらく、地面の凸凹や石のショックにより苗がしっかりと植わらないことがあるので、そうした箇所に直接手で植えるのです。
棚田Lover’sさんのワークショップで少しだけ手植え体験をしたことがありますが、いざ自分でやってみると思った以上に腰への負荷があり、農業は運動だと思いました。
今日の一句
畦に立つ 妻の見守る 田植かな
あぜにたつ つまのみまもる たうえかな
季語:田植(夏)
「え?夏?」と思われた方もいるかもしれません。
一般的に、俳句の季語は旧暦がベースになっているため、「立夏」=5月5日をもって夏に入ります。
様子を見に来た妻の不安げな視線を感じつつ、ひと掴みずつ、土の深さをたしかめながら苗を植えていきました。
農業は運動どころか、格闘ですよ。水稲はまだまし。畑をすればライザップなんか必要ありません。
simaさん
稲作と畑、どちらもされているのですね。
脂肪燃焼していると思うとちょっと救われます!
オペレーターがいるので主に水の管理だけやればOKと言われて始めましたが、代掻き前のトンボ、手植え、草刈りなど案外体力仕事だと痛感しています。貧弱な体が悲鳴を上げていますが、自分のペースで頑張ります。