鳶の来て鍬休めたる夏はじめ


人生初体験の操法大会が終わるやいなや。

こんどは「農」に追われています。


「神河町」から農地を借りるの巻

「長谷地区に町の農地がぽつっとひとつあるんですが、さんきらさんのほうで活用して頂けませんか?」

とある会議にて、役場の総務課の前課長よりそんなお声がけを頂きました。

資料で確認したところ、農地は7畝ほどの細長い台形。

場所は、村営ふれあいマーケットとホテルモンテローザの間です。

(現在ブログのエラーで画像掲載ができないことが悔やまれます)

「あ・・・、あの畑!!」

消防団の車庫やホテルモンテローザへの導線上に面しているため、うっすら覚えていたのです。

ただし、記憶が正しければだいぶ草が生えていたような・・・?

「一度現地を見させていただいてからお返事します」

と慎重にお答えして、さっそく現地を確認。

すると、人の背丈近くある雑草(セイタカアワダチソウ系?)や地中に深く根を張ったイネ科の雑草がぎっしり生えており、想像以上の荒れ模様

聞くところによると、放棄地となってから少なくとも5年は経っているそうです。

町の委託により株式会社長谷が年数回草刈りを行っているのですが、農地として活用されていないため雑草が力を付けているのです。


さらには、有料年間契約が条件。

普通に考えれば、「積極的に選ぶ理由がない」話かもしれません。

しかし、そこは人生逆張りの山口夫婦。

「もしかしたら、何か面白いことができるかもしれない」

という可能性を重視して、「あえてやってみる」ことにしました。

先輩経営者の皆さまから怒られそうですが、決め手は「直感」としか言いようがありません。


畑のオーナーになる。

神河町-山口貴士個人間の契約書に捺印し、後日届いた振込票にて入金完了。

 

「で・・・どうする?」

 

妻と顔を見合わせました。


まず考えなければいけないのは、

「自分たちがやるのか」

それとも「第三者に使ってもらうのか」です。

まだ結論は出ていませんが、「自分たちがやらない」のはあり得ないかなと思っています。


現在わたしたちは、集落の先輩から畑の一部を借りて野菜を育てています。

神河町有機農業研修で講師を務める保田茂先生の教えのもと、「農薬や化学肥料を使わない美味しい野菜づくり」の実験と実践。

赤土まじりの水はけのよくない場所で始めたこともあり最初は散々でしたが、だんだんと土も良くなり、今期ジャガイモや玉ねぎは驚くほど順調な生育を見せています。

何より、有機野菜は「おいしい」です。

まだまだ勉強中の身ではありますが、「自分たちの畑」と呼べる場所を持ち、土を作り、野菜を育て、色んな人に喜んでもらえるような場所にできたらどんなに素晴らしいだろう、と今は「夢」を見ています。

 

ここからは「実現」へのステップ。

ちょっと時系列は前後しますが、この一枚の農地をめぐり、すでにさまざまな人が力になってくれています。

続きは、また次回!


今日の一句

鳶の来て 鍬休めたる 夏はじめ

とびのきて くわやすめたる なつはじめ

季語:夏はじめ(夏)

農作業は、単調なもの。

それだけに、周囲の動きには敏感になります。

一羽の鳶がすいとやってくれば、その行き先をつい目で追ってしまいます。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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