姫路駅前に事務所を構えて1年が経ちました。
「場」を持つことの意味を実感しています。
神河町と姫路をつなぐ場所
わたしの事務所は、『ブックカフェギャラリー Quiet Holiday』の2階。
2015年1月のオープンと同時に、シェアオフィスとして『山口貴士事務所』の稼働も始まりました。
お店のオーナーは、デザイナー・ミュージシャン・音楽レーベル主催と色々な顔を持つ長谷川信也さん。
その人脈とセンスが遺憾なく発揮され、今では、定期的なワークショップのほか、アーティストの作品展示や全国ツアー中のミュージシャンのライブ等が行われる賑やかな場所になっています。
わたしは、事務所スペースを中心に打ち合わせや個人作業に使用。
思いがけず嬉しい出会いに恵まれることもしばしばです。
また谷間の家さんきらのサテライトオフィスという側面もあり、10分マッサージや野の花アレンジメント、野菜販売などを行う『谷間の家さんきらミニサロン』を毎月第1水曜に開催しています。
俳句ミニサロンもスタート!?
今回、ミニサロンに来られていたお客さんと個人的に俳句のお話をしていたら、
「何の話をしてるんですか?」
と次々に人が増えて、いつの間にか俳句サロンのような時間になりました。
・「助詞の使い方でどれだけ句が変わるか」について実例をもとに紹介
・その場である人が思いついた句を聞いて、即興で添削
(夏井いつき先生のようにズバっと厳しい言い方ではありません)
などなど。
思いのほか楽しんでもらえたようで
「結社に入ったり句会に参加したりするのは敷居が高いけど、俳句について簡単にここで教えてもらえたら嬉しい」
というリクエストをいただき、来月、試しにやってみることになりました。
「当季の季語が入った五七五なら何でもOK」
という最低限のルールで思いついた句を各自持参。
ディスカッションしながら、より良い句にしていく方法を考えていくような内容になりそうです。
神河町の句会でお世話になっている恩師は、俳句の歴史や季語、神社仏閣から日本の景勝まで本当に博学。
「俳句を教える」
ということの難しさと奥深さを考えると途方に暮れてしまいますが、その入口へ誘うことは、もしかしたら自分にも出来るかもしれません。
今年も、姫路の”アジト”から何かが生まれそうな予感がしています。
今日の一句
冬の灯や 人影交じる 古本屋
ふゆのひや ひとかげまじる ふるほんや
季語:冬の灯(冬)
路地裏にひっそりとたたずむ、レトロで洒脱なブックカフェギャラリー。
さまざまな想いで集ったひとびとが、時間を忘れて交流していました。