いよいよ、田植え。
今年も勉強と反省の一日になりました。
田植え&ぼかし肥料撒き
今年は、農薬や化学肥料を使わないで育てる有機稲作にチャレンジ。
なるべく苗を育ててから植えるのが保田式です。
大川原集落の有機稲作3農家は、植える順番をなるべく後ろにしてもらうようお願いをして、5月23日の田植えとなりました。(早い家では13日に田植え済)
「水を張りすぎず、乾かせすぎず」
が田植え時の水管理のキモ。
乾きすぎると、地面が固くなり植え付けにくい。
水が多すぎると、深く植わらない。
という理屈です。
しかし、わたしの田んぼはモグラ対策で塗り直した畦の保水が予想以上で、当日は水がヒタヒタ。
尻水(排水口)から水を落としながら植えてもらう形になってしまい、ここは反省ポイントです。
予定どおり、午前中に田植えが完了。
その後の大切なひと仕事が、冬の間に仕込んでいた有機肥料(保田ぼかし)の散布です。
1反(300坪)あたり60kgを、まんべんなく。
田植え直後は苗がしっかりと植わっていない箇所があるので、踏んでしまわないよう細心の注意が必要です。
こどもを抱きかかえるように左手に7㎏入りの袋を持ち、右手でぱぁっと撒く。
遠くから見ると、まるで花咲か爺さんのようだったに違いありません。
なんだかんだと「気になる」田植え
わが家の田んぼは、砥峰高原に向かう県道沿いにあります。
自分も行くさきざきで観察してしまうのでひとのことは言えないのですが、田んぼで作業をしていると大げさでなく村じゅうの視線を感じます。
実際、今日も作業をしていると次々と軽トラが停車して
「それ、何をふりよんや?」
「若いんやから無理すなよ」(とお年寄りに言われるのが田舎の不思議)
「機械使ったら早いんちゃうか」
「首からかける肥料箱あるから貸しちゃろか?」
などいろいろと声をかけてくださいました。
2枚のうち大きいほうの田んぼがまるまる残ったまま、気づけば夕暮れどき。
朝から炎天下に出ていたため、それほど重労働をした訳ではないのに足腰はクタクタ。
残りの体力をふり絞って、なんとか撒き終わりました。
100%の自然由来のぼかし肥料に誘われて(?)、情けない姿を見守るように鳥たちが畦に集っていました。
今日の一句
人寄りて ものを言いたる 田植かな
ひとよりて ものをいいたる たうえかな
季語:田植(夏)
田植え機の音が響き始めると、ひとり、またひとりと村人が集います。
ガタゴトと大きな音を立てるオペレーターを囲んで、あれやこれやと田植え談義が盛り上がりました。