ここのところ姫路方面と田舎を往復する日々ですが、自宅では何だか落ち着いてしまって作業が滞りがちです。
「近場で仕事できるカフェが無いかなぁ。ある訳ないか・・・」
と思いきや、意外にも近くにありました。
その名は、『ふれあい会館』。
『ホテルモンテ・ローザ』そばにある交流施設です。
住民による住民のための交流施設
2007年、長谷地区の住民に激震が走りました。
地域の過疎化にともない、JR播但線長谷駅前の小売店とガソリンスタンドを運営していたJAが撤退を決定したのです。
「住民の生活インフラが無くなっては困る!」
そんな想いで、住民による自治組織「長谷地区の振興を考える会」が立ち上がり、法人化を経て2008年に『村営ふれあいマーケット長谷店』と、隣接する交流施設『ふれあい会館』、ガソリンスタンド『村営ふれあいSS』が設立されました。
ちなみに運営母体である『株式会社長谷』は、長谷地区の300人を越える世帯主が出資しています。
カフェ&コワーキングスペースにも!?
ハガキ等の日用品購入やメール便の申し込みなど、夫婦とも『ふれあいマーケット』には何かとお世話になっていますが、その隣の『ふれあい会館』で飲食をしたことはありませんでした。
パソコンを開いて作業を始めてみたものの、店長さんや店員さんをはじめ、なじみの方々と顔を合わせる中、黙々と作業し続けるのはなかなか難しいものがあります。
とはいえ、都心部で急増しているコワーキングスペースではありませんが、思わぬ出会いや会話が刺激になるので、ときには気分転換を兼ねて利用したいと思います。
長谷出身の時計職人さんも登場
この日は、長らく姫路駅前で時計店を営んでいた『大森時計店』さんが出張販売をされていました。
ちょうど動かなくなっていた腕時計があったので、診ていただくことに。
「ちょっと見してみぃ」と裏ブタを開けるやいなや、「腕時計の電池やったら99%は大丈夫や」という豊富な在庫から、同じ型の電池にサッと交換して頂きました。
昨今、街の時計店では職人さんが常駐していないケースが多いため、即日で修理対応してもらえることは稀だそうです。
嬉しい出会いでした。
今日の一句
春昼や ふたたび動く 腕時計
しゅんちゅうや ふたたびうごく うでどけい
季語:春昼(春)
春めく陽気。木の香りただよう空間。
匠の技により、眠っていた腕時計の秒針がまた時を刻み始めました。
少しずつ季節が動き出しています。