大川原集落には、『クラインガルテン・カクレ畑』という、都市部居住者むけの農園付きログハウスがあります。
(クラインガルテンとはドイツ語で「小さな庭」)
村人との交流事業のひとつとして、3月に共同で植え付けをした「新じゃが」の収穫が行われました。
ロッジ居住者と村人の共同作業
カクレ畑が、しずかな人気を集めています。
賃貸18区画については今年度はすべて入居者が決まっており、次年度の予約待ちという状況です。
居住の条件に「地域活動に積極的に参加しようという意欲のある方(町外に限る)」とあるように、村の住民との交流は大きなポイント。
6月のジャガイモ掘りも恒例行事となりつつあります。
前日はまれにみる大雨で実施があやぶまれましたが、当日は気持ちの良い晴れ空。
マルチをかぶせていた効果もあり、それほどぬかるみにはなっていませんでした。
この道のプロ(?)である村のベテランの旗振りのもと、スコップで掘りおこしてサイズ分類をするチームと草刈り機チームにわかれて、わいわいと作業がすすめられました。
(わたしは草刈りチームだったこともあり、作業風景を撮りそこねてしまいました・・・)
みんなでやれば、あっという間!
大きく形のととのったものは病院などに卸され、残ったものの中から、希望者は購入可能です。
地域住民は安く買えるため、自分と家族用に10㎏買っている人もいました。
おすそわけご希望の方は、わたしたちにご連絡ください。
ジャガイモの成長くらべ
一方わたしも、借りている畑で保田式有機農法で男爵イモを作っています。
保田先生は、「有機農業は2~3年は我慢」とおっしゃっているのであまり期待はしないようにしましたが、やや小ぶりなものの、順調に育ってくれていました。
妻も、自宅裏の小さな畑でジャガイモを作っています。
そこは妻曰く、「自由な畑」。
もともと手入れを施された土ではなく、生ゴミや灰などが入り混じりながら放置されてきたカオスな土です。
そこに完熟牛糞と保田ぼかしをざっくり入れて、種や苗を蒔いてあとは”自然まかせ”。
近くで見ていると「さすがにほったらかしすぎやろ!」と言いたくもなるのですが、この畑が不思議と賑やかなのです。
からし菜やカボチャがランダムに生い茂る中をかき分けて掘り出すと、しっかりと大ぶりなジャガイモが育っていました。
わたしが妻にかるい嫉妬を覚えたのは言うまでもありません。
あれこれ手を掛けすぎないほうがよく育つ、のでしょうか。
今日の一句
新じゃがや一日競う猿と人
しんじゃがや いちじつきそう さるとひと
季語:新じゃが(夏)
できれば、「一日千秋」のように「いちじつ」と読んで頂きたいです。
畑のようすを見に行って、目のあたりにする猿の喰い残し。
哀しいかな、食べごろは植えた本人よりも猿のほうがよく知っているようです。