米づくりは、田植えから収穫まで、時期によって行程がこまかく分かれています。
わたしの田んぼでは、「中干し」の段階に入りました。
その時すべきことを、確実に。
移住2年目の挑戦として、GWからスタートした米づくり。
村の先輩のご指導のおかげで、雑草もうまくおさえられ、稲は思いのほか順調に育っています。
「米作りは、まぁ水の管理と草刈りやな」
と聞いていましたが、やってみるとまさにその通り。
少なくとも2日に一度は水の出し入れが必要で、忘れたころに畦の草刈りが待っているという感じです。
しかし、この作業に関してはいずれも苦にはならず、むしろちょっと楽しい気持ちにさえなります。今ではすっかり田んぼのチェックが朝の日課になりました。
地道きわまりない稲作作業ですが、思いのほか性に合っていたようで、やってみないと分からないものだなぁと思います。
(逆に野菜づくりは、とうてい妻には及びませんが・・・)
6月の終わりからは、一度すべての水を抜き、田んぼを干しあげる「中干し」の段階に入ります。
これは土中のガスを抜き、酸素を入れるために行うのだそうです。土が乾ききって田んぼに入りやすくなるので、今のうちに草抜きをしておこうと思います。
田舎で若者が米をつくるということ
「ふたりで1反7畝作っています」というと「若いのに・・・」と驚かれることもあります。
しかし、先日納屋工房のイベント『姫路まちづくり喫茶』で知り合った同年代の米農家・小川さんは、なんと14町(1反の140倍!)!
小川さんは、イタリアで事業をおこしたのちに(!)、ゆかりのあった姫路市山田町に移住。
かるい気持ちで米を作りはじめたら、「こっちもやってくれ」「じゃあ、こっちも」と次々に増えていったのだとか。
今年5月には、イタリア人の奥さんとともに「生パスタ工房&農家イタリアン Pasta Sorriso(ソリーゾ)」をオープン。
今では村の人のあいだで「パスタの子」として顔を知られているそうです。
これからの時代の若者は、背負うものが大きいのかもしれません。
今日の一句
日焼して歯のみぞ白き農家の子
ひやけして はのみぞしろき のうかのこ
季語:日焼(夏)
外しごとの毎日を送る村人は、この季節にはみな真っ黒。
モデルは50代の知人ですが、あったらいいなの風景を想いうかべてみました。