突如はじまった、松葉杖生活。
「全治2ヶ月」という診断をふまえて、その間の遠出をはじめ、予定が次々とキャンセルに。
経緯と現状をしっかり見つめて、はからずも生まれた「時間」を活用したいと思います。
振り返ると、「正念場」でした。
2015年は上半期でひと段落するかと思っていましたが、7月~8月にかけても色んな仕事が立て込んでいました。
ざっと書き出すと、以下のような感じです。
●山口貴士事務所
立ち上げから関わったWEB案件について広告運用を受注したほか、6月にCM映像を納品したクライアントから秋完成にむけての新しいプロジェクトのご依頼。一緒に仕事しているデザイナーと組んで、広告クリエイティブコンテストにも応募。
●谷間の家さんきら
通常営業に加えて、峰山高原『ホテルリラクシア』との提携や雑誌『まるはり』などのメディアの取材。
●山口夫婦
『地域創生戦略会議』出席(妻のみ)。神河町10周年記念パンフレット用のインタビュー取材。神河町や市川町で行われるお祭りへのライブ出演。岡山や奈良県で田舎暮らしを実践する友人との交流。東京からご来訪のご家族の「自然教室」の企画。
そこに、通年の仕事が加わります。
まず、生活の拠点である大川原集落の仕事。
最若手として、草刈りや電柵対策など主要な作業はなるべく参加するようにしています。今年は、さんきらの手入れにくわえて、向かいの空き家の手入れも。
そして、はじめての米づくり(1反7畝のコシヒカリ)。
そのほか個人での活動として、わたしは、俳句結社『姫路青門』における句作とブログ執筆、ブックカフェギャラリー『Quiet Holiday』の運営サポート。妻は、神河町有機農業研修や野の花アレンジメントのワークショップ主催、茶道といったぐあいです。
(どこからどこまでが”仕事”なのか、もはや分かりませんが・・・)
「健康」を失ったからこそ、できること。
加速度的に忙しくなり、やや疲れも出てきていましたが、どれもこれも自分たちにとって大切なことばかり。
「きっと、この流れに乗って頑張れば大丈夫!」
みずからにそう言い聞かせる”ランナーズハイ”のような状態でした。
しかし、多少の無理がきくのも「健康であること」が大前提です。結果的には、向こう見ずな作業で骨折してしまい、からだを使う活動の大半を見送ることになってしまいました。
お世話になっている方々にはご迷惑をおかけし申し訳ない気持ちですが、ただ落ち込んで引きこもっている訳にもいきません。
いま考えているのは、さいわい無事な両手を使い、将来への投資の時間にすることです。
たとえば、WEBマーケティングや俳句の研究をはじめとした「学習」、挫折していたペン字講座のやり直しや、アコースティックギターのテクニック向上などの「練習」。
「時間はあるけど、何をして良いか分からない」という昨年のようではなく、前向きに、この状況に向き合っていけたらと思っています。
今日の一句
夏河の石かるがると子等の越ゆ
なつかわのいし かるがるとこらのこゆ
季語:夏河(夏)
この季節、週末になると、『エル・ビレッジおおかわち』敷地内の浅瀬は行楽を楽しむファミリーでにぎわいます。
気持ちよさそうに石をぴょうんぴょんと渡るこどもたちの姿が、いまは羨ましいことこの上なし。
なんとも大人げない大人です。
「時間はあるけど、何をして良いか分からない」って時ありますね。
たくさんあるはずの時間が、何もしていないのにすぐに流れる。
このままじゃダメダと思いつつも、全てネガティブに捉えてやる前に止めてしまう。
そこから脱出して、「今出来る事をする。」「とりあえず、やってみる。」
これに気付いて、前向きに、今の状況に向き合っていくのは素晴らしい。
きっと、いいことに繋がりますよ。
忙しいと感じていたときにあれほど欲しかった「時間」が、いざ目の前にあらわれると戸惑うという・・・勝手ですね。
何か意味があって、試練がおとずれるのでしょうか。
自己管理とモチベーション維持が目下の課題ですが、妻の支えと「仕事」に感謝して日々を過ごしております。(次回の記事は妻が主人公です)