骨を折ってから、今まで自分がしていた外作業は妻まかせ。
しぶしぶながら毎日水の管理をしてくれており、おかげで順調に穂が実ってきています。
待ちに待った出穂
今年の長谷の米作りは、ゴールデンウィーク明けの田植えからスタート。順調に育てば、9月の中~下旬収穫の予定です。
さんきらの田んぼは、ほぼ全体に穂がつきました。
「出穂(しゅっすい/でほ)」の定義は、JA岡山東によれば「全茎数の40~50%が出穂した日」。
骨折したのが7月26日には穂が出はじめていましたので、8月のあたまには「出穂」したことになります。
日が経つにつれて穂が増え、こうべを垂れるようすを見ていると、少しずつ確実に時間が経過していることを感じます。
田んぼの世話をするということ
ケガをする前は、朝のルーティンに田んぼの仕事が組み込まれていました。
朝起きたらまず仏さんの水を替え、田んぼのようすを見にいきがてら帰りに庭の手入れ(草抜きや簡単な選定)をする。
その間に妻が、わたしの好物である目玉焼きの朝食を作ってくれる。
食べ終わってメールチェックや連絡を済ませてから、田んぼに水を張っている場合は水を止めに行く。(だいたい1~2時間。忘れていると先輩が止めてくださることも・・・)
と、だいたいこんな感じです。
今、かわりに毎朝妻が田んぼに行く姿を見ていると、「よく毎日飽きずに続けてきたな」と他人事のように思います。
この規模では儲かるわけでもなく(というより赤字)、大きな刺激やドラマがあるでもなく。
それでも、気になって仕方がないのです。
毎日世話をして確実に米が育っていくということが、なんだか無性に嬉しいというか・・・「嫌いじゃない」なぁと思います。
毎年8月23日に行われる地蔵盆までは水をたっぷり張り、それから水を抜けば収穫までカウントダウンです。
ラストスパートの2か月、妻の機嫌を損ねないよう努力したいと思います。
今日の一句
赤蜻蛉 田ん圃の空を 低く翔ぶ
あかとんぼ たんぼのそらを ひくくとぶ
季語:赤蜻蛉(秋)
気づけば、長谷ではもう赤とんぼのシーズンになりました。
夕方、田んぼのようすを見に行くと、10匹ほどの赤とんぼの群れが、実り始めた稲穂の上をくるくると小さく低く飛んでいました。