高原の人閑かなる星月夜

ちょっとしたきっかけで始めたことが、その人のライフワークになる、ということがあります。

妻が、野の花アレンジメントの「先生」としてデビューしました。


『碧河舎』プレオープンイベント第2弾!

以前にも紹介した、来年度オープン予定の実践型教育施設『碧河舎』

大河内町と神河町の合併に伴い、平成6年3月に閉校した旧・上小田小学校の校舎を利活用した施設です。

10/24~25にかけて、来年度の開校(?)に先駆けたプレオープンイベント第2弾が行われ、その1日目に妻が授業を受け持ちました。

碧河舎チラシ 10月裏(4)
土曜日の3コマを担当。

親子で野の花ブーケづくり

今年から、姫路のブックカフェギャラリー『Quiet Holiday』にて、野の花アレンジメントのワークショップを毎月開催しています。

そのことをFacebookで知った館長が声を掛けていただき、今回のお話が実現しました。


こども相手に行うワークショップは今回がはじめて。

ベースにする好きな花をひとつ選んでもらい、お手本を参考にして自由に作る形式を試みました。

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杜鵑草(ほととぎす)
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百日草(野の花ではありませんが・・)
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ミヤコワスレ(濃紫)と野菊(薄紫)
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親子でブーケづくり。

親子ともに楽しんでもらえたようすでしたが、こどもたちに対してなかなか野の花の説明がうまくできず、そこは今後の課題となりました。

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廊下では羽子板遊びが大流行。
ひっつき虫ダーツ。
ひっつき虫ダーツ(オナモミの実)

高原の夜空はたからもの。

夜には、峰山高原のホテルリラクシア前で天体観測。

2014年に『関西モバイルプラネタリウム』を立ち上げた小関高明先生の解説のもと、2台の本格的な望遠鏡で月の表面や白鳥座を観測しました。

都心部ではなかなかそうはいかないようですが、峰山高原の周辺は大気が澄んでおり、星や月の観察にはもってこい。

本記事の見出し画像は、なんと望遠鏡のレンズ越しにiPadで撮影したものです!(本体では更に拡大可能)

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「月の表面の暗く見える部分は、大昔に発生した月の火山活動による溶岩のようなものの跡」など、興味深いお話をたくさん聴かせていただきました。

中でも、織姫と彦星の距離は15光年あり、電波で通信しても会話一往復に30年かかるというお話はなんだかロマンチックだなぁと思いました。


オープンに向けての思わぬ障壁

本格オープンが待たれる碧河舎ですが、一般公開に向けては思わぬハードルも。

平成27年4月1日に消防法が改正されたことにより耐震防火対策の基準が厳しくなり、集客施設に対しては安全確保のためにクリアすべきポイントがいくつか出てきているのです。

・ 燃えてしまうと避難できなくなる、木の階段はNG。

・ トイレはすべてバリアフリーに。

といった具合です。

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理屈は分かりますが、それだと今後、人が集う場所はすべてコンクリート中心の建造物ということになりかねません。(日本の建築技術が泣きます)

なるべく現状の面影を生かす方法が無いか、運営会社のDreamawayさんが民間の管轄事業者と目下交渉中とのこと。

晴れて、美しい木造校舎がお目見えとなる日を心待ちにしたいと思います。


今日の一句

高原の 人閑かなる 星月夜

こうげんの ひとしづかなる ほしづきよ

季語:星月夜(秋)

高原の頂きにそびえる美しいホテルの灯り。

しんと澄みきった夜の寒気に身をかがめながら、この日集った人々は月や星のありように見入っていました。

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