春の兆しがあちこちに。
今年は、わたしたちより高精度なアンテナの持ち主といっしょにその喜びを味わっています。
ヤギが知らせる農業暦
ヤギ飼いあるある。
ついついヤギ目線になり、ドライブ中に「あ、この草、美味しそう」と思ってしまう。
ほんとうの話です。
「冬場は餌の確保がたいへん」と聞いてはいました。
しかし、経験してみるとあんなに青々と茂っていた野草が日毎に減っていくのは恐怖に近い事態。
積雪もあり、天然の草の量だけではとても彼女の胃袋を満たせません。
チモシーという牧草や野菜くずのおかげで、なんとか寒さのピークを乗り越えられた感じです。
ヤギにとってベストな餌は、やはり野草。
少し暖かい場所(南方面)に乗せていく時は、休憩を兼ねて河川敷や空き地で「おやつタイム」を確保します。
カーリングから影響を受けているかもしれません。
ただ当初の目的からいっても、できることなら自分たちの農地や敷地の除草に役立ってほしいところ。
雪がおよそ解け、寒さもやわらぎ、ここ数日でようやく農園が餌場に見えてきました。
自分の弱さで、農作業自体から遠ざかってしまった冬季。
秋の台風で行方不明になっていた農園の看板は手つかず。
kajiyano休日の日曜を前に、「明日はメエちゃんと農園に行く!」と二人で決意しました。
新しい看板を用意し、メエちゃんの繋ぎ場所も打ち合わせ。
満を持して(?)、久々にメエちゃんと農園に繰り出しました。
まずは新看板の設置。
続いてメエちゃんのメイン繋ぎ場を決め、首輪につなぐ手綱の半径を避けて次年度の畝計画。
その上で、畝の手直しや土起こしに掛かりました。
土がやわらかい上に野草たちはまだ根が浅く、夏場に比べれば作業が格段に楽。
「二人だけやったら、この時期には農園来てないな」
自分たちの意志の弱さへの反省とメエちゃんへの感謝を胸に、深くうなずく山口夫婦でした。
翌朝も農園で作業。
里芋を植えていた畝の野草をとりのぞき、ジャガイモを植えるほか新しい畝も何本か作る予定です。
農作業のパートナーに、ヤギを飼ってみませんか?(仲間募集中!)
今日の一句
早春の 山羊の手綱を 解きにけり
そうしゅんの やぎのたづなを ときにけり
季語:早春(春)
春の農園の入り口で、赤い首輪のカラビナを外す瞬間。
嬉々としてメエちゃんが駆け出しました。