暗闇の虫の音近き玻璃の窓

行きつ戻りつ、小刻みに。

秋の深まりへと近づいている実感があります。


夜長の入り口に。

 

日中は日差しが強いものの、ときおり吹く風は涼やか。

心なしか、メエも心地よさそうな顔をしています。

ヒグラシが鳴きはじめると、「夏の終わり」

鈴虫が鳴きはじめると、「秋の入り口」

そして今週、村の稲刈り日が決定。

日ごとに、グラデーションが色濃くなっていきます。


猛暑に見舞われた今年の夏。

「イネの生育にどう影響するんだろう・・・」

自分自身も暑さに参ってしまい見守るばかりでしたが、意外や意外、わたしたち有機チームのイネが例年よりも早く熟れているとベテラン評。

雑草負けしているスペースは若干の青味もありますが、全体には、しっかりと黄金色になってきています。

昨年は9月の20日以降に刈り取りでしたが、少し早まるかもしれません。

 

何がどう作用して、イネの生育に、食味につながっていくのか。

有機栽培4年目になりましたが、毎年がトライアンドエラー。

長谷の空気と、水が育ててくれるコシヒカリの新米の味が今から楽しみです。

 

年内納品の案件が重なるなか「9月」と聞くと切迫感に似たものがありますが、秋の情緒と風物詩を楽しむ心の余裕は保ちたいところです。


今日の一句

暗闇の虫の音近き玻璃の窓

くらやみの むしのねちかき はりのまど

季語:虫の音(秋)  ※玻璃=ガラス

原型は妻の句。

さすが(?)長谷の暮らしの実感があります。

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