蜩や夕餉の皿のつややかに

『谷間の家さんきら』には、ときどき遠方から思いがけない来客があります。 しかし今回は、おどろくほどご近所から。 若者の田舎暮らしといえば・・・”消防”! 今だから正直に告白します。 わたしがひそかに心...

山あいの一本道の門火かな

先祖がつどう、盂蘭盆会(うらぼんえ)。 一年に一度、ご先祖とじっくり向き合うひとときです。 慌ただしき長谷のお盆 この時期、和尚さん(頭にアクセントで「おっさん」と呼ばれます)は大忙し。 長谷では禅宗...

赤蜻蛉田ん圃の空を低く翔ぶ

骨を折ってから、今まで自分がしていた外作業は妻まかせ。 しぶしぶながら毎日水の管理をしてくれており、おかげで順調に穂が実ってきています。 待ちに待った出穂 今年の長谷の米作りは、ゴールデンウィーク明け...

夏河の石かるがると子等の越ゆ

突如はじまった、松葉杖生活。 「全治2ヶ月」という診断をふまえて、その間の遠出をはじめ、予定が次々とキャンセルに。 経緯と現状をしっかり見つめて、はからずも生まれた「時間」を活用したいと思います。 振...

炎昼の支えとなりし祖父の杖

人生、いつ何が起こるか分かりません。 自然のクーラーを味わった日の夕方に、思いもよらぬ大惨事が起こりました。 田んぼ仕事をあれこれと。 久しぶりの、作業日。 午前中は、村の先輩と来期のためのぼかしづく...

新じゃがや一日競う猿と人

大川原集落には、『クラインガルテン・カクレ畑』という、都市部居住者むけの農園付きログハウスがあります。 (クラインガルテンとはドイツ語で「小さな庭」) 村人との交流事業のひとつとして、3月に共同で植え...