長谷もだいぶあたたかくなり、「外しごと」を頑張ろうと思えてきました。
少しずつ、春野菜の植え付けをすすめています。
冬の失敗を教訓にして
昨年の冬は、研修で学んだ保田式有機農法による大根づくりに挑戦しましたが、種を撒く時期が遅く、残念な結果に。
経過を見ていた村の先輩からも、「あの時期に植えたって、そらあかんわ」と手厳いお言葉を浴びました。
その反省と教訓を生かして、今春は、種まきの適期を入念にチェック。
まずは、その名の通り20日で収穫できるという二十日大根にチャレンジしてみることにしました。
実施にあたっては、神河町で行われている有機農業研修で同じく保田茂先生の教えを受け、ご自分の畑で実践されている先輩にアドバイス(実地訓練)を賜りました。
競い合うと、伸びる。
まずは、保田式農法の肝となる、ぼかしづくりです。
※保田先生のご意向により具体的な配分等は伏せますが、材料の一部である魚粉は、近郊では市川町の安見(あずみ)産業で精製されており、店頭で購入することが出来ます。
雑草を石をとりわけながら畝わりをしたのち、完熟牛糞堆肥や保田ぼかしを混ぜ込んで畝をつくります。
大根などアブラナ科の種は、2~3粒ずつ蒔くと、ひと粒ずつ蒔くよりも競い合って大きく育つのだそうです。
人間にとっても、やはり適度なライバル関係は成長のために必要なのかもしれません。
予備知識の無い状態から農業を学ぶと、色々な気づきがあります。
今日の一句
春の鳶 風にまかせる うらおもて
はるのとび かぜにまかせる うらおもて
季語:春の鳶(春)
「春の鳶」といえば、何と言っても飯田龍太さんの名句。
春の鳶寄りわかれては高みつつ
実はこの句、なんと雑誌編集者が「加筆」して今の形になったのだそうです。(知ってしまうと複雑な気持ちです・・・)
鍬を置いて空を見上げると、ひらりひらり、風切り身をひるがえす鳶たち。
地に足をつけて生きようとすればなおさら、空が広く見えます。