稲刈の父子の時折目の合ひぬ


集落の稲刈りがスタート。

今年は”若手”オペレーターが複数名参加しています。


初コンバイン!やってみて分かる大変さ

 

「今年はだいたい15日ぐらいからやろか」

大川原営農組合の役員会でゆるやかに決定した稲刈りの日取り。

田植え時にオペレーターデビューした若手(上は70代)コンバインにも乗って作業にあたることになりました。


「こんなにじゅるいと、刈りにくぅてしゃぁないんや」

昨年の稲刈りの際、「落水」が十分でないことについて先輩からお叱りを受けました。

”落水とは、田んぼの水を抜くことです。出穂してから約30日後、稲刈りの約10日前を目安に行います。水を落として、稲を乾かすことにより登熟を完了させます。また、土を乾かすことにより、コンバインの走行性の安定など、稲刈りの作業がスムーズに行えるようにします”(『くぼたのたんぼ』より引用)

コンバインに乗ってみて、その意味を実感。

地面がぬかるんでいると、機械が安定走行できず刈りムラができるのと、ターンするたびに泥をえぐり稲を巻き込んでしまいがちになります。

また機械で稲を踏みつけてしまうと救出(?)が困難となり、結果的に籾の取りこぼしにもつながります。

オペレーターの作業しやすさ収穫量の向上のためにもしっかりと落水を行うことが肝心なのだと実感しました。


刈り取り作業で難しいのは序盤。

全長約4mのコンバインで特に1周目の四隅を刈るのは至難の技。

(ここはまだ先輩にお願いしています)

石垣や家の塀ぎわの作業は、見ていても本当にハラハラします。

この負担を軽減するために、コンバインが入りにくい四隅については各農家があらかじめ手刈りしておくのが地域のルール。

「阿吽の呼吸」で、天候を見ながら四隅が刈られていくのを見ると本当に暮らしの中に溶け込んでいるリズムなのだと思います。


オペレーターの作業は、基本的には2人1組

機械操縦者と、手作業のサポート&籾の運搬担当者です。

大川原では今年から新人オペレーターが複数名デビューしたため、連日、いわゆるOJT(現場研修)状態。

多いときは、1枚の田んぼにベテランと若手が5名ほど入り混じり、交代で機械に乗ったり、運搬先に付いて行ったりと手厚く指導していただいています。

 

「きょうは、日が落ちてからもやらんとあかんかもしれんな」

わたしたち新人を交えての初日。

時間が読めず先輩がそうこぼしていましたが、作業が不慣れな分は人数でカバーされたのか、想定よりも早く目標分が終了しました。


大川原集落の稲刈りは、天候や地面の様子をみて中日をはさみながらトータル1週間ほどになる予定です。

台風の日をはさんで、現在3日目。

(きょうは中日です。)

山口家を含む有機農法チームは、植え付けが遅い分、後に回して来週刈り取りとなりそうです。

もちろん先輩の監督とご指導を望みますが、自分の田んぼは、なるべく多くの面積を刈ってみたいなと思います。

 

天気とにらめっこしながら、そわそわそわそわ。

 

稲刈りシーズン真っ只中です。


今日の一句

 

稲刈の父子 時折 目の合ひぬ

いねかりの おやこときおり めのあひぬ

季語:稲刈(秋)

ゆっくりと進む世代交代。

息子のコンバイン作業を、厳しくもやさしい眼差しで見つめる父の姿がありました。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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