小窓より見ゆるばかりの若桜


春の定番行事、育苗ハウスの組み立て。

毎年のことながらいろんな学びがあります。


米農家総出の育苗ハウス作り

 

年度のはじめは、地域の行事が盛りだくさん。

村では、部落総会、隣保総会、溝掃除

消防団では初出式幹部訓練砥峰高原山焼きの警備出動操法大会の練習などなど。

なるべく調整して両者とも参加するようにしていますが、この時期はさすがに厳しく上記の中でも参加を見送ったものがあります。

(ちなみに消防団長谷部では、戸主としての村づきあいと消防団活動を並行している人がわたし以外にも複数います)

そこに、わが家の場合は地域の農家としての仕事が入ってきます。

毎年この時期に米農家が集合して行うのが、営農組合で共同購入する苗を育てるビニルハウスづくり。

ハウスの大きさはだいたい100㎡ぐらい(アバウトです)

骨組みは据え置き設置ですが、ビニールは必要な時期にだけ。

アーチ状の屋根と建屋にまんべんなくピシッと張れるかどうかが勝負です。

 

この作業においては、村人の知恵や技がつぎつぎと披露されます。

Q. 重みのないビニールを鉄骨越しにどうやって反対側に渡すか。

A.「ロープの塊を何箇所かくくりつけて、反対側に投げ渡していく」

 

Q. 鉄骨の上にざっくりとのせたビニールを、どうやってまんべんなく引っ張っていくか。

A.「ビニールに丸い石を噛ませてロープでくくり付ける(てるてる坊主のような要領)。それを何箇所か作り、息を合わせて引っ張っていく」

 

Q. 仕上げに張る黒いビニール紐を、いかに効率的に両側に渡しつつ底面の鉄骨にくくり付けていくか。

A.「アーチをはさんで2チームに分かれる。ロープで大きな輪っかを作り、両チーム一人ずつ手で持つ。底面の鉄骨に仮止めしたビニール紐を輪っかに括り付け、輪っかを時計回りに回転させて反対側へ渡す。届いたら、ピンと引っ張って反対側の鉄骨にくくりつける。(繰り返し)

 

「こんなしょうもないことブログに書いてどうするんや」

村の人に言われてしまいそうですが、なにげないロープのくくり方から小さな道具の使い方まで、わたしにとってはいまだに勉強になることばかりです。

 

無事に設置できた後には、お花見。

使用するのは久しぶりという交流用ログハウス猪肉鹿肉を肴に乾杯しました。

 

というわけで、米農家の一年が始まりました。

今年も忙しくなりそうです。


今日の一句

 

小窓より 見ゆるばかりの 若桜

こまどより みゆるばかりの わかざくら

季語:桜(春)

犬見川沿いに設けられたログハウスで過ごすひととき。

砥峰高原側の窓から、啓翁桜 (ケイオウザクラ)と水仙が覗いていました。


兵庫県姫路市生まれ。早稲田大学大学院 教育学研究科 修了。専門は江戸の初期俳諧。 総合広告会社(博報堂DYホールディングス)を経て、2014年兵庫県神河町に移住。2015年起業。2020年より株式会社OFFICE KAJIYANO 代表取締役 俳句結社「姫路青門」所属

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