時間を見つけて少しずつ進めている、さんきら農園の整備。
思わぬハプニングに見舞われました。
田舎暮らしの天敵「ブト」
時おり晴れ間がありつつも、じめじめと不安定な気候が続いています。
ここぞと活動がアクティブになる虫が、ブト(ブヨ)です。
黒ゴマひと粒くらいの大きさで、蚊ほどのスピードで近寄ってきては人肌をプスリ。
特に顔のまわりや腰まわりを刺されがちです。
湿気を好み、朝夕の涼しい時間帯が主な活動時間。
そのため農家は朝夕の涼しさを取るかブトの居ないまっ昼間を取るかの究極の選択を迫られます・・・。
感覚的には、同じ気温でも夕方のほうが数が多い気がします。
水と空気のきれいなところにしか棲息しないそうで、蛍とセットで語られることもありますが、まさに田舎の光と影です。
虫に危害を加えられるの巻 Part.2
移住当初は患部が真っ赤に膨れ上がり痛痒さで夜も眠れないほどでしたが、最近は免疫が出来てきたのかそこまで大きく腫れ上がることはなくなりました。
刺されたときの対策として、地元に生えるフキの葉を揉みつけるという方法やヤケドしない程度の熱湯をしばらく当てる方法があります。
わたしたちは今のところ熱湯派です。
自分なりに対策も把握し、正直に言って彼らを甘く見ていました。
つい先日ムカデに咬まれたところだというのに、今度はブトから思いもよらない急襲を受けたのです。
なんと、患部は両目のまぶた。(左右対称)
雨上がりの夕方という、ブトがいちばん元気になるタイミングに農園の草刈りをしていてメガネのまわりを集中的に襲われたのでした。(仕事の合間を縫っての作業になるため、どうしてもこういったことが起こります)
腕や腰なら少々の腫れでも平気ですが、よりにもよって皮膚の薄い両まぶた。
ご想像のとおり、数時間後には両目がパンパンに腫れ上がって半眼状態です。
まるでスターウォーズのヨーダが酔っ払ったような表情で、何を言ってもキマりません。
ひとの悲劇を色々なアングルからシャッターに収め大爆笑する妻。
さいわい翌日は仕事の予定がなかったのでまぁいいかと就寝したのですが、こんなときに限って朝連絡があり急遽役場へ赴くことに・・・。
我ながら、「持っている」と思いました。
今日の一句
振り払ひつつ戻りくる 蚋の群
ふりはらひつつもどりくる ぶとのむれ
季語:蚋(夏)
手で払っても払っても、執念深く迫ってくる蚋たち。
草刈機片手に、蚋を払いのけるシルエットは田舎ならではの景かもしれません。