蜩や血の通ひたる手をつなぎ

田舎で子育てするということ 前回の記事で、なかなか滞っているので、趣旨を変えて他者の句の鑑賞などをしていこうかと書いたらもっと滞ってしまいました。 とにかく、続けてみる。リハビリのように筆をとっていま...

山焼くや彼方の海を標とし

移住10年後の心境 「田舎暮らしに飛び込んだ新鮮な驚きを記録していきたい」と当ブログのコンセプトページに綴ったのは2014年。 早いもので10年が経ち、現在に至っています。 身も蓋もない話ですが、”新...

泥塊の先づ崩れたる落し水

今年もこのシーズンがやってきました。 稲刈り。毎年のことだけど、そわそわします。 (久しぶりにこの形式でお届けします) 稲刈りも「準備8割」!? 刈り取りは、集落営農のコンバインで行います。 個人で管...

木犀の路を歩みて父となる

父親歴3年目 いまだに実感がいまひとつ湧かないけれど、「2児の父」。 朝起きると、自分に似ているような似ていないような小さな人間が二人寝ている。 この子たちと、これからまだまだ長い人生を歩んでいくんだ...

麒麟棲む土にアイスクリーム落つ

その場所に棲む理由。 俳壇においては、自句自解=自分の句の意図や背景を自ら説明することは御法度と言われている。 一方で、妻や近しい人たち曰くは「解説があったほうが絶対とっつきやすいし興味を持つ人も増え...

亀虫の骸からりと回りけり

秋が来れば、彼らの出番。 一気に涼しくなり、秋らしくなってきました。 長谷の夏は短い。 眩しさの中で肌がしずかに灼ける5月の田植えシーズンから気温が上昇し、湿気対策に追われる梅雨時期をはさんで、7月〜...